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夏の文庫フェア 3社PR小冊子読み比べ

先日、関連した記事を書きました。その発展的な内容です。


その後、近所の書店で配布されていたPR小冊子を3社全てもらってきて、読み比べてみたところ、出版社ごとのカラーなどが伺え、考察自体が思いの外面白かったので記事にしてみました。

楽しくなって、思わず見出し画像も作ってしまいました。各冊子に対応する各社のPRサイトは、前の記事でご確認ください。検索してもすぐ出てくると思います。


1.3社を横断比較して気づいたこと

・3社全てのフェアに載ってる作家がいる。過去の作家(夏目漱石など)も、現役作家(米澤穂信など)も
・夏目漱石の『こころ』や宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』などは、3社全てから出ててフェアの対象にもなっている
・各社それぞれ、若者(高校生まで)向けに読書関連コンクール/コンテストを開催している
・新潮と集英社は、このフェアに合わせた追加商品「読書ノート」もリリース。『ほんのきろく』、『よまにゃハッピーノート』
・3冊とも小冊子の巻末にちゃんと作家索引&作品索引あり(集英社は作家索引のみ)


2.新潮で気づいたこと

・1作家1作品かと思ったら、そうでもない。伊坂幸太郎、恩田陸、原田マハは2作取り上げられてる
・小冊子の裏表紙に、配布書店の名前(ロゴ)。この小冊子、書店ごとに若干アレンジされている?


3.集英社で気づいたこと

・俳優、声優が沢山登場してるのでにぎやか


4.角川で気づいたこと

・表紙および最初の記事が、11月に公開の新海誠の映画『すずめの戸締まり』とのタイアップ


5.個人的つぶやき

・この機に新潮文庫の『沈黙の春』(レイチェル・カーソン)を買おうとしたら、フェアの対象ではなかった。残念。うろ覚えだが、以前は対象だったような?
・『銀河鉄道の夜』などは、好きな人は3社版すべてもっていたりするのだろうか。そういう人は、今回の新潮文庫版がフェア特製「プレミアムカバー」仕様なので、さらに買い足されるのかもしれない。純粋に質感としてもこのカバーはいい、欲しいと思った。
・仮に公共図書館や学校図書室が、3社から出てる『銀河鉄道の夜』を購入するとしたら、どれをどのような基準で選ぶのだろうか。


お読みいただき、ありがとうございました。


誠にありがとうございます。またこんなトピックで書きますね。