摂食障害ってこんな感じ 

Netflixに「心のカルテ」という映画がある。
拒食症を患う女の子が主人公で、病気や自分の心に向き合い成長していく姿が描かれてる。
私も「摂食障害」になった経験がある。経験する前のイメージしてたものとは違かった。

「痩せたいから吐く」病気だと思ってた。

まず摂食障害にもいろんな病状があって、ひたすら食べない"拒食症"もあれば、たくさん食べて吐く"過食症"もある。最近は、過食するけど吐かない"むちゃ食い症候群"が増えていると聞く。このような病名はただの名前であって、病状は本当に人それぞれ。

そして実際に自分が摂食障害になって感じたのは、確かに痩せたいから食べないようにするし、その反動で過食をするんだけど、この「痩せたい」は本質じゃない。
痩せて可愛くなって認めてほしいとか、愛されたいっていうのが本質。一言でいうと「自尊心が低い」。

よく、何が原因でこんなことになってしまったのか、みたいな話をするけど、原因は「性格」だったり「考え方」だったりする。もちろんそれ以外にトラウマが原因ってこともある。
同じ性格や考え方を持っていても病気にならない人もいるので、病気になる人が悪いというわけではない。でも病気になったからには、今のままだと自分を傷つける方向に向かうから、考え方や行動を少し変える必要があることをこの病気は教えてくれてると思う。

この病気になると様々な問題にぶつかる。不登校になったり、友達と遊べなくなったり、自分は普通の人と同じではないと感じる。傷ついて、そこから学んで、また傷ついてっていうのを繰り返す。その繰り返しによって段々成長していき、少しずつだけど病状が改善していく。辛い状況に自らを追い込んで、と言っているのではなく、病気が治る時は意図しなくても辛い。

辛い時期はそんな、成長がどうたらなんて考えられない。でも後から思うと、病気になったことで自分自身で無理をしてると認められたことで、生きやすいように考え方や行動を変えることができたなと思う。
この病気は一生続くものだとも言われる。それは私の弱みでもあり、特徴でもある。

今は、辛くなったら頑張るのを一旦やめて、助けを求めることができるようになった。これは病気になって学んだ事。

そんなことを「心のカルテ」でも描かれているので興味のある方は観てみて下さい。摂食障害のストーリーは公表されることが少ないけど、この映画は数少ないリアルに描かれてる作品だなと思いました。

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