見出し画像

人肉カプセル

 この世の中には「人肉カプセル」なるものが存在する。オランダ人女性の尻肉に齧り付きたかった佐川一政のようなカニバリズムではなく、滋養強壮のための秘薬、漢方薬の様な扱いのようだ。
 「人肉カプセル」は死産した乳児や生後1〜2ヶ月の乳幼児の死体を粉末にしたカプセルで、主に韓国をマーケットとして密売されているが、中国産である。
 「最高の滋養強壮剤」として手術後や大病による衰弱に効くと、ウル市場などで100カプセル80万ウォン(6万円程度)で密売されていた。
 その後、韓国の国立科学研究所で成分分析を依頼した結果、99%の塩基配列が人間の遺伝子と一致した。
 韓国報道番組による取材によると、一部の病院にて医師や看護師が組織的に胎盤や死んだ赤ん坊をブローカーに販売しているようである。売買後遺体は冷蔵庫に保管されたのち、漢方薬を作る要領で乾燥、粉末状にしてカプセルに詰め込まれていた。
 作業は薬剤調合をする為の専門施設ではなく一般的な家で行われていた。完成したカプセルはブローカーによって韓国に持ち込まれ、薬剤市場で中国の現地価格より数十倍の値で密売されていた。

実際のカプセル

 その後摘発された幾つかのブローカーは韓国在住の中国籍朝鮮族であり、国際郵便と直接持込の2つのルートにより韓国に持ち込んでいた。
 既に大量に韓国内に出回っており、摘発されたものも氷山の一角との指摘がある。国内外で問題となった後も、人肉カプセルの需要は無くなっておらず、2012年において、1錠3000円前後で取引されている。
 微生物分析ではB型肝炎ウィルスも発見されているそうで、何らかの微生物への感染の可能性も否定できない。

実際のカプセル

 カニバリズムではなく漢方薬としての人肉の需要がいまだにある事が驚愕だ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?