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クライアントの言う「最速でいつですか?」にはこう返そう

こんばんは、常盤クニオです。
今回は質問箱に届いたこちらの質問にお答えします!

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これは経験したことあると言う方も多いのではないでしょうか。

とはいえ、スケジュールや納期、タイミングによっては非常に先が読みにくいだけに、クライアント側が気になるのも至極当然といったところでしょうか。

その時の自分のタスク状況など、様々な要因によっていろいろと左右されますので、毎回同じスピードで応えられるとは限らないのが難しいところですよね。

さて、まず大前提として『クライアントにとっての「最短」が自分にとっての「最短」かどうかを確認することが必要かなと思います。

つまり、「最短」という言葉だけを取ってしまうと「今の他のタスクよりも最優先、かつ最速で仕上げた場合」というようにも取れてしまいますよね。

事実、これが「最短」ですが、可能なら早く仕上げてほしいというのはどのクライアントさんだって同じです。言われたからと言って他よりも順位を優先するというわけにも行きません。

僕の場合は「特急料金がかかります」という旨を伝えたうえで、例えば「最優先でのお仕上げで明後日の夜までにご納品となります」という提示をします。(ただし気をつけなければいけないのは、あくまでもすでに取り掛かっている案件が納期に遅延しない、という前提条件付きです。)

質問者さんはこのやり取りの後に単価の交渉をされてらっしゃるとのことですが、逆にその方が条件交渉のタイミングとしては差し込みやすいかもしれませんね。要は「自分にも相手にも偏った不利益が出ない選択肢と、相手の望みを叶える可能性を提示する」ことが重要かなと思います。

クライアントさん側も「特急料金を支払って、多少無理をしてでも最速で納品してほしい」という場合は確実に納期最優先になるはずなので、その場合はあらかじめその旨を伝えてくることと思います。

ご質問のような「最速でいつくらいになりそうか」という聞き方の場合、可能なら早いほうがいいけど・・・というくらいで、おそらくそこまで急いでいないのではないかなと思います。

すなわち、この場合はシンプルに要約すると「普通にやったらいつ頃の納品になりそうか?」ですね。(前後の文脈が分からないのでおそらくですが…)

自分自身が無理のあるスケジュールを提示してでも獲得したい案件!ということであればそれでも良いと思うのですが、毎回それでは自分が消耗してしまいます。あくまでも自分が無理なく、それでいて最速で納品できる日を提示すると良いと思います。


また、スケジュールを提示する場合は間にどのようなフローが入るかも具体的に提示しておくと良いと思います。
例えば…

ラフイラスト制作(2日程度)
★ラフチェック、修正内容おまとめ(2日程度)
修正内容反映(2日程度)

★はクライアント側の作業です。

この例でいくと、仮に先方からのラフチェックが確定するまでに日数を要したとすると、当然その分納期までの日数は少なくなりますよね。

予めそのあとの制作工程でどれくらいの日数が必要か、スケジュールとして提示しておけばクライアントも「その日数以内で返さないといけないのだな」と思うでしょう。(裏を返せば、早く返信が来たらその分納期も短くなる可能性もありますが…)

クライアントの返信が遅く、スケジュールが後ろに押したとして、自分が頑張って納期に間に合わせるということも時には必要ですが、毎回それではやはり消耗してしまいます。

すなわち、最速納期に間に合わせるためにはクライアントの協力もないと成り立たないのです。

それでもどうしても納期必達!となると、ここで最優先で制作するための金額交渉の余地も出てくるでしょう。金額交渉が通用しないパターンもあるので一概には言えませんが、そこは相手との信用取引。納期最優先で金額も据え置き、要望が多いけどあまりこっちにプラスがない・・・ときには断る勇気も必要です。

クライアントのために頑張るのはイラストレーターとしても重要なこと。ただあくまでもそこでビジネスとして必要なことかどうか、うまく判断できるような力を身につけることも重要です。

うまくスケジュールを提示しながらクライアントのいう「最速」がどの程度なのか、うまく付き合っていきましょう!!

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