イヤモニシステムをあるものを使って安価にどうにかしてみる①

イヤーモニターってあるじゃないですか。ライブとかでアーティストさんが耳につけてるやつ。あれって、買うと高いじゃないですか。そして、私自身、使ったことが無いので、イマイチどういったものか分からない。とりあえず、使える使えない、それは問題だろバカwって思う人はいるとおもうけど、DIY系サウンドクリエイターとして実験してみたから、結果を書いていこうと思うよ(/・ω・)/

まー色々調べてみたけど、安価なものだと、ステレオではなくモノラルの送信になっているっていうことがまず分かった。で、各入力の調整が難しいものだっていうのも分かった。導入したはいいけど、何となく使い勝手が悪いんだろうなーって言うのが目に見えているというか・・・。大きなステージで演奏するのであれば、それなりにハイエンドなものを導入価値はあると思うけど200~300人収容クラスのハコであれば、ちょっと考えてしまいますよね・・・。わたしの今やっているバンドは4人編成(うた・ぎたー・べーす・どらむ)にシーケンスを流す、なかなかやかましい仕様。是非イヤモニを使用して快適にライブしてみたい……! というわけで、身近にあるものを使って安価に、イヤーモニターシステムを構築できないか!ってことでやってみました。ただ、まだライブハウスでの検証は行っていないので、不透明な部分(主に通信や距離感に関して)はあるので、そこはまた検証後に書いていきますね。

まず今回のシステムの要となる通信手段は、blue toothを使用してみようと思いました。無線はなんか良いものでないとダメな気がして。免許?的なものを必要になる場合あるんでしょ? やだ。とってもめんどうくさい。なので、昨今家電量販店にもあるblue tooth規格のものを使用。ではこいつを使用したトランスミッターとかについて色々調べたよ(/・ω・)/

説明すると長くなるから端折ります。まぁ、トランスミッターを使用しなくちゃなんだけど、その際にcodec変換が行われ、その使用codecの種類によってレイテンシーが発生するというところがキモです。ちょっと古い型のblue tooth機器だと、もうレイテンシーが酷くて音楽どころの話ではありません。私も最初はそんなことしらなくて、何個かトランスミッターを試し買いしました。そして、一番良かったものはこちらです。

wskyというメーカーさんのこれ。意外と安いでしょ?from大陸ですが、日本で売りたい気満々なのか、とても親切な日本語での説明書が付いています。ただ、あほみたいに字が小さいのでハズキルーペが必要になります。
他の型のものや、同等製品はいっぱいあるけど、これが一押しです。
なんでかってーと、他の製品って『現在のどのcodecを使用しているよ』っていうことが分からないものが多いんです。もしくは、使用codecの切り替えが出来ない or 切り替え方が分からない。これってとても致命的で。
この製品は『現在○○のcodec使ってますよー』ってLEDでお知らせしてくれています。パッと見てパッとわかるって正義。そして他の製品は、『トランスミッターと、受信側のベストマッチはこのcodecだよね!?そう思ったからもうそれ固定ね!!』っていう具合に使用codecの切り替えが出来ません。まぁ、安価だし、小さい筐体だし、多機能は求めていませんよ…。その点、こちらの製品は、数あるcodecの中から『LL(low latency)』というものを選択することができるのです・・・!!お察しの通り、codecは『LL(low latency)』というものが使用できるものでないとお話になりません。
普段blue toooth機能を持つ製品を買うときに気にもしたことなかったけど、通信の種類はどういうの使ってますよーっていうのが表記されています。

で、トランスミッターはただの送信機です。ということは受信機も必要になるということです。blue tooth対応のイヤホン、意外とこの『LL(low latency)』に対応しているものって少ないんです。ましてや、ライブで動き回ることを想定した邪魔にならず強固なものとなると、本当に数が知れています。今やっているバンドではSHUREのものを使っています。多分相性的なものを少なからずあると思っています。別製品のトランスミッターではSHUREとの接続ではLLを選択されなかったらしく(送受信共にLLは使用できる製品なのに・・・)わずかですがレイテンシーが発生していました。

blue toothでLL対応のイヤホンを買おうとすると高い・・・。10000円くらいからでないとちゃんとしたのは手に入りません・・・。そんな場合は、うん。このトランスミッターをもう一つ買って、受信機にしちゃいましょう。順番ばらばらになっちゃうけど、このトランスミッターは送信機にも、受信機にもデキちゃんです。なので一つを送信機、もう一つを受信機にして有線のイヤホンを刺す。これで解決です。同じ製品で使用codecが視認できるってゆーのもトラブルがおきたときの解決も楽になるしね。blue tooth最高!な瞬間になります。
そしてね、何よりいいのは、ステレオで音が送信されるってこと。安価なイヤモニシステムだとモノラルでしか受信できないところを・・・この価格で・・・ステレ・・・オ・・・。10万円クラスの機材で出来ることが…この価格で…実現…。うん。でもまだ問題はあるんだけど、ほぼレイテンシーなしの状態で音が飛ばせるってなると、もう色々クリアした感はあるよね。

さて。blue toothで構築できるなら受信機いっぱいつなげられるんじゃね!?っていう欲望が沸き起こります。沸き起こりますよね!?わたしは沸き起こりましたよ。複数台受信機用意すれば、手っ取り早く安価にメンバー全員がイヤモニできるじゃん!?って。まあそういうわけにはいかないみたいなんです。受信機を2台以上にすると、LLでの送信が困難になり、別なcodecを使用しちゃうんです・・・。レイテンシーが発生しちゃうんです…。まぁそんな遠くない未来には解消されそうな事案ではありますけどね。とりあえず現在は不可能ってこと。

あとは、送受信できる距離についてですね。メーカー資料によると10m~20mくらいまでイケるってかいてあります。200~300キャパのハコであればステージは端から端まで10m~15mくらい(勝手な推測)だと思うので、センターに送信機を置いておけば、まあ十分な距離だとは思います。そして、障害物。これも多分大丈夫だとは思います。一番怖いのが電波干渉。あるのかなぁ・・・。どうなんだろうかなぁ・・・。これはもうやってみないと分からないので、また後日書いていきましょう。

じゃー最後に要点だけ。

①blue toothは、LL対応の送受信機でないと使い物にならない。
②一番の安パイは、上の製品2つを送受信機として使用する。
③え・・・もしかしてミキサー使えば・・・相当な音数をモニターできるんじゃないの・・・!?

です。

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