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会社の経営は、どこから考えるか

こんにちは、TRAIL の戸田です。

会社の経営をどうするか、考えるとき、どこからどうやって考え始めますか

事業を取り巻く環境でしょうか、それとも売上規模や収益性。
或いは経営メンバーであったり、組織体制であったり。
それとも財務状態や資金繰りからでしょうか。
今の時代は参考になるフレームワークも沢山ありますね。

私は、時間軸、から考えることが多いです
ほとんど無意識に、感じ取っている、といった方が適切かもしれません。

まず、会社をどのくらいの時間軸で見るか、によって、決めるべき(決めて良い)大きさや内容は変わってくる、と思っています。

たとえば短期決戦を挑む必要がある、ここで一気に形勢を傾ける必要がある、と思って取り組むのか、それとも、長期戦を覚悟でじっくりと態勢を整えて進もうとするのか。
実際は、一つの会社の中に複数の事業または市場機会/脅威が存在しているので、それぞれの異なる時間軸を総括する形で、会社にとっての時間軸を見定めます。

財務的に厳しい、或いは基盤が脆弱な会社であれば、資金繰りによって明確に規定されるでしょうし、競争環境の激しい会社であれば他社の動向や新規参入の脅威によって規定されることもあるでしょう。また、経営者が引退を考えていたり、株主である親会社が事業売却を検討していたりすれば、組織上の意向や方針によって規定されるかもしれません。

私はこのように、会社の時間軸を左右するものが何なのか、を突き詰めていくことで、自然と会社にとっての(自分だけではどうしようもない構造的なものも含めた)最も重要な命題、すなわち、検討に値する「本当の問題は何か」を見出そうとします。

もう一つ、時間軸について大切だと感じるのは、いつ決めるのかを決める、ということです。

例えば、新規事業をやるやらないとか、個別の施策のGO・NO-GOを判断するとか、撤退するのかしないのか等、大きいものから小さいものまで、会社には実に多くのアジェンダがあるものです。それら一つひとつを、どこまで煮詰めるか。当然、やってみないとわからないことが多い中で、検討ばかりしていてもしょうがないけど、どこかで決める必要がある。

私は、今の時点で答えがわからないことも含めて「いつ、決めるのか」を最初に決めていることが多いです。これは経営(者)にとっての時間軸とも言えるでしょう。

こうして、会社の時間軸と、経営の時間軸を組み合わせて考え始めることで、会社の経営の時間軸が浮かび上がって見えてきます。言うまでもなく個々の会社ごとに全く違いますが、大凡ですがものすごくざっくりまとめると、ベンチャーは1年、再生は3年、承継は5年、という目安があります。

この時間軸のちょうど半分、折り返し地点までに何らかの経営のマイルストーンを達成できていないのであれば、その会社の経営は失敗する可能性が高いと判断しています。(潰れるまでは行かなくとも競争優位を失ったりしていること多い印象です)

本日は、以上です。

TRAIL INC.(トレイル)
経営変革のための伴走パートナーシップ
Open Management®
(オープン マネジメント®)

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