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エセルとアーネストふたりの物語を観た

 
 露骨な宣伝になることを許してほしい。中出しナナチだぜ。こんばんは!今日は最近観た映画の中でイチオシというかすごく気に入った作品を紹介したいと思う。エセルとアーネストふたりの物語っていう映画だ。アマプラビデオで観れる作品だ。


 この映画の原作となった絵本の作者はレイモンド・ブリッグズ。スノーマンや風が吹くときで有名な絵本作家さんだ。おいらは小さい頃にレンタルビデオ屋で借りたスノーマンを観て号泣した。なぜかその時に人間はいずれ死ぬと同時に知ったからでもあった。あとスノーマンが最後にとけるシーンを観て泣いた。


 おいらはその時5歳だったが、あまりに泣きじゃくるので両親ももらい泣きしていた。そんな両親は親父が浮気したことによって離婚した。親父にもいろいろあったんだろうと思っている。この映画は2人の男女が出会い、愛し合って夫婦になって子供が出来て最後まで添い遂げていく様子を淡々と描いている。


 ただ淡々と描いていくなかで舞台となっているイギリスはWW2に突入し、ナチスドイツからの空襲に怯える日々に突入していく。手作りの防空壕を作って、食糧不足に備えて家庭菜園を作る。わりとやばい戦時下にも関わらずどこかほんわかとしている。だが報復兵器V1が飛んでくるシーンなどはやはり緊張するし、爆撃によって建物が倒壊して消防団として働く父親が瓦礫に巻き込まれるシーンなどは手に汗握る。


 造船ドッグが戦時中そんなことに使われていたとは…とか思ったりした。だが戦争を乗り切って2人、いや子供が出来て3人になった家族はいろんなことがありながらも生きていく。その様子があまりに普通、というか平穏な家族そのものなのがこの映画の良いところだと思う。


 疫病や戦争、大恐慌や物価高騰で日本でも平穏が徐々に脅かされる時代になってきた。信じられない時代を生きていると思う。おいらは今、34歳になるがここまで凄い状況になるのは初めてだ。いろいろとカオスすぎる。ずっと平和というか平穏な日々が続いていくんだとなんとなく思っていた。だがそれは3年前一瞬にして終わった。歴史的な疫病の発生によってだ。


 そのあとロシアがまさかの侵略戦争を始めた。物価は高騰していく一方でガソリンは信じられない値段になっている。だがおいらはどこかこの映画のように楽観的にも考えている。ずーっと混乱した時代が続くことはないからだ。いずれ平穏な日々が戻ると信じているからだ。なので今は、必死に働いて久しぶりに英語の勉強をドイツ人の友達に頼んで教えてもらったりしている。ドイツ人の友達はおいらの唯一の外国人の友達だ。Facebookで知り合って、6年目になる。知り合って喧嘩もしたが、出会えてよかったと思っている。


 平和とは何か?当たり前の日常の大切さをこの映画は描き切っている。混乱した時代だが、いずれこんな時代が終わるとおいらは信じている。なので今は戦時下かもしれないが、いずれ戻る平和な時代を夢見るために是非この映画を観てほしい。アマプラで観れるので月500円だったと思う。それだけの価値はある。おすすめだぜ。ではみんなこの時代を生き抜こう。


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