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掛かり付けの医師から聞いた癌患者の話

 中出しナナチだぜ。最近、血尿が2日くらい続いててな体はなんともないんだが精神的にきつい日々を送ってたんだ。CTスキャンもしてみたが結果としては過労と水分不足によるものって話だった。仕事中にあんまトイレに行かないように水をあまり飲まないようにしてたんがまずかったみたいだ。薬を出す必要はないってことで無事に終わった。仕事も別の作業もやるようになってそんなに体を動かさなくなったので水をこまめに飲むようにするよ。

 ところでみんなは因果律って知ってるか?おいらもあまり知らないんだがまぁようするに良いことをすれば良いことが起こるようになりやすくなって悪いことをするとロクでもない目に遭うみたいな話だ。おいらはキリスト教よりの神道なんで無宗教に近い。なので宗教勧誘とかの話ではないので安心してほしい。今回話すのはそんな因果な話だ。

 今と違って昔は患者がガンだと分かっても告知しなかったってのは知ってるか?画像の生きるって黒澤明監督の映画でも末期の胃がんの患者が胃潰瘍だね~って言われるシーンがあるんだ。話が少し脱線してしまったがおいらが掛かり付けのお医者さんが昔、患者がガンだと検査の結果分かったことがあった。当時は言わないので他の部分の検査もしますね~とかそんな感じで治療する機械を使おうとしたときのことだった。患者はその機械を見るなり『先生…私はガンですね?それもかなり進んだ状態の…』って言ったんだ。

 おいらの掛かり付けのお医者さんは

『いえ、違いますよ。むしろ逆にお聞きしたいんですがなぜそうまで自信を持って言えるんですか?』って答えたんだ。

でも患者さんは落ち着いた様子で答えた。

『これは島津製作所で作られた機械です…そして私はずっと島津製作所に勤務しておりました。そしてこの機械を作る仕事をしておりました。私は自分が作るのに携わった機械の製造番号も全て記憶しております。これはガン患者を治療するためだけの機械です。つまり私はガンだということですね?』

 おいらをいつも診てくれてる先生はもう隠しきれないと思って本当のことを話したそうだ。自分が作った機械で自分を治療することになる。なんていう因果な話だろう。その人は悪いことをしたわけでもないのにそんな不思議というか理不尽な因果なことに巻き込まれちまったわけだ。結構前の話だから患者さんは…まぁ言わなくてもわかるよな?血尿が出た後にCTスキャンを受けた時にその話をふと思い出したんで書いてみたんだ。世の中って不思議なことだらけだな。ただこれだけは言えるぜ。夏場に水分をあまり取らずに体を動かす仕事をしてるとおいらみたいに血尿が出ることがあるってことだ。これからさらに暑くなるが水分補給だけは忘れないようにしてくれよな。健康は損なってから気づくんだ。健康であることは当たり前のことじゃないってことにな。みんなが当たり前だと思ってることはじつは結構当たり前じゃなかったりするんだぜ。以上だ。

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