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また、君に会えたら
君と、限られた時間の中でたくさん話をしたけど、聞き忘れていたことがある。
君は小学生の頃からサッカーを続けていて、中学では女の子に告白されたりして、たくさん努力して頭のいい大学に入って、びっくりするようないい企業に入社するわけだけど、どうして私なんかと何時間も何日も話して笑ってくれたんだろう。
私は楽しかった思い出より、苦しかった思い出ばかり覚えていて、告白なんてされたこともなくて、努力と言える努力もできなくて、何をしてもそこそこのつまらない人生だよ。
自分で書いててむなしくなるくらい。
それなのに君は、私の偏見にまみれた悪口も、いつまでも途切れない悩みも、どうでもいいことも、全部聞いてくれて、分かると言ってくれて、笑ってくれた。
君と似ていると言われて嬉しかった。
君のせいで私は苦しかった思い出を一つ忘れて、君との思い出をずっと覚えていることになりそう。
多分君からしたらなんてことないんだろうけど、君はまた人を一人救っていて、やっぱり君は私なんかと全然似てないよと言いたくなる。
ありがとう。
君が好きだった。
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