見出し画像

オタクとかいう以前に「性欲を持った男性」とバレた時点でキモいことになるだけ

そもそも「キモイ」is何?

ゴキブリはキモイ。

いつ飛びかかってくるかわからない。どんな動きをするかわからない。急に飛びかかってくるかもしれない。「いつ何をされるかわからない」という本能的な恐怖こそがキモさの根源である。どれだけゴキブリの生態や行動、生物学的な性質について理解したところで、いざ一人暮らしの寝室でさあ寝ようと思ったタイミングで天井に貼りつくあの野郎に遭遇すれば、どんな行動に出てくるのか全く予想がつかない。そんな想像をしているだけで怖くなってくる。とにかくキモいのだ。

そしておそらく「性欲を持つ男性」も女性にとってはキモい
僕は当事者ではない男性なのでその気持ちは推し量るしかないが、変質者や痴漢、あるいはスカートめくりをするクラスメイトの男子から性被害を受けたことのある女性にとって、男性という存在は「いつ襲ってくるか分からない」という警戒心をかき立てられる時点でゴキブリと同じなのだ。
その辺はまあ、日本の法律の性加害に対する処罰の甘さとか、立件の難しさとか、犯罪意識の希薄さとか、いろんな要因があってそうなってるので、特別そこに腹を立てる意味はないと思う。
我々は必死にチンコのついていないかのような言動を心掛け、性欲を持たないかのように偽装し、安全であるかのよう振る舞う必要を、社会の半数を占める存在である女性から求められている。

図書館でいつも勃起してたオッサンの話

どうでもいい話だが、僕が大学時代よく通っていた大学前にある市営図書館、まあ鶴舞図書館なのだが、とにかくそこのパソコン端末にいつも一人のオッサンがいた。
そのオッサンは図書館の資料検索用のパソコンの前にいつもいて、パソコンでいつもエロサイトを見ていて、いつも股間がびんびんに屹立していた
だるだるの服を着ているせいで、股間が盛り上がっているのがはた目にもはっきりとわかるのだ。
僕は性被害にあったことのある女ではないが、それでも「これはキモい」とドン引きした。
自分が他者からどう見られているかという想像力のなさ、人目をはばからず公共の施設でエロサイトを堂々と見る羞恥心のなさ、いつ言っても四六時中そこにいるという行動の不可解さ。そのどれもが自分の考える人間の常識を超えていて、それがキモかったのだ。
「この時間、この場所で、あのオッサンがエロサイトを見ているはず」という生態を完璧に理解できていても、その理解がキモくなさにつながることは決してない。「こいつ何考えてるんだかわかんねえ」という直観的な恐怖が、キモさの源泉ということだろう。

まだ出没してるのかなあのオッサン。

チンコしまえオタク

画像1

そういう前提でこのポスターを改めてみると、まあやっぱり、確かにキモい。

画像2

この漫画もやべーぐらいキモい。

このキャラクターや漫画が、ではなく、「このイラストに性的興奮を抱いている性欲をむき出しにしたオタクたちが社会のそこかしこに居る」という事実を想起させられることがキモいのだ。

オタクたちがいくら「俺たちは二次元の女の子が好きなだけだ!」と言い張ったところで無駄だ。そもそもオタクがやらかした性犯罪の例なんていくらでもあるし、お前の性的嗜好なんて世間は知ったことじゃない。
「ロリっぽい顔にでかい胸がついてるのが大好き!」と世間に向けて公表した時点で、オタクは性欲に正直な男性であることがバレてしまっている。

「オタクが世間に理解を得られている」といくら言ったところで、「オタクと呼ばれる男性の多くが性的なものを人目をはばからず見せびらかす羞恥心のない連中だと世間にバレている」という意味でしかない。

このオタクを揶揄するような風刺画は自称オタクの人たちにめちゃめちゃ叩かれていたが、僕はこのイラストを見た瞬間、図書館でいつも股間を勃起させていた例のオッサンのことを真っ先に思い出した。

オタクのタイムラインを見れば、普段そいつがどんなイラストを目にしてRTしているかなんて容易に理解できる。書き込んでいるツイートを見れば、どんな性的嗜好を持っているか四六時中開示している。
SNSは〝ソーシャルネットワークサービス〟の略語だが、ソーシャルとは「社会的」という意味だ。我々は普段プライベートな空間だと思い込んでいるSNSが、実は社会的な窓だという事実をすっかり忘れて、オナニーのネタを探したり、エロイラストを集めるためのツールと思い込んだり、オタク仲間と猥談をするためのツールと思い込んでしまっている。

その事実に気づいたとき、僕はすぐにpixivでフォローしている好きなエロ漫画家のフォローを「非公開設定」にしました。

上司に殺意を抱かない社会人なんていません

「性欲を持たない男性なんていない!」
「性欲が全くない男性なんてそっちの方が怖い!」
「俺たちの性欲を三次元の女は二次元の女みたいに受け入れろ!」

そんなこたあわかりきっているが、人間とは社会的な動物であり、人間の社会は嘘によって支えられている。
例えば君が上司に殺意を持っていたとして、わざわざ「あなたのことを殺したいと思っています」なんて面と向かって言うやつはいない。
上司の方も「俺を殺してもいいよ♡」なんて言ったりはしない。当たり前だ。

人間は「会社を爆破したい」とか「国会議事堂を吹き飛ばしたい」とか、そういった欲望をひた隠しにして社会の歯車を回している。
「女体を性的に見たい」「性欲を丸出しにしたい」という欲求だけ、特別に許してもらえることはない。あるいは許されない時代になってきている。

痴漢のような性犯罪は魂と尊厳に対する殺人であり、見ず知らずの女性に性欲を差し向けるのは殺意を向けるのと同じことだ。

異性と仲良くなり、付き合いを深め、人間的な信頼関係を築き、「この男は私を傷付けることはしない」という確信が得られて、初めて性的な欲求を持つことを開示することが許される、らしい。
僕は童貞なので本当にそういう手続きが必要とされる社会なのか、実は正確には知らないのだが、なんか世間はそういう社会になってるらしい。

たしかに「男性の大多数は男性器を持っている」ことも、「男に性欲がある」ことも、男女問わず誰でも知っているし、あえて隠すことに一見意味はない。
だが、だからといってところかまわず性欲を開示していいわけではない。男性に求められているのは「私たちは性欲を隠してコントロールできる理性を持っている」という信頼なのだ。

コミケ会場の外でエロ紙袋を振り回し、ところかまわず「メスガキ」だの「シコれる」だのといった猥褻フレーズを人目をはばからず口にする、性欲をコントロールできない堕落した人間というのが世間のオタクに対するイメージだ。もちろんこの信頼はとっくに失われているし、このイメージの回復はもはや不可能な領域に達していると思う。

オタクは恥だし役立たず

オタクとは一口に言っても「アイドルオタク」とか「声優オタク」とか、いろんな種類のオタクを含む言葉だったはずだが、最近のSNSの動向を見てると、ちょっと怪しい傾向がある。

オタク=表現の自由を訴える人=エロポルノが大好きな人

という三段論法の存在だ。特に名前に蝶ネクタイのマークを付けてる人において、こういう傾向が強いが、あれをつけてる人たちってなんかろくでもない人多いですよね。なんかそういう宗教でも流行ってるんでしょうか。

そもそも、オタクという言葉自体が、「オタクを自称すれば性欲をむき出しにしても許してもらえる」と思ってるセクハラ大好きオヤジたちに侵入され、母屋を乗っ取られようとしているだけなのかもしれない。

あるいは二次元ポルノを見過ぎて現実と創作の区別がつかなくなったオタクたちが、「男の子はエッチなのが普通だよ♡」と二次元美少女に励まされているうちに、現実でも性欲を開陳しても許されるものと勘違いしてしまっている可能性も高い。
我々は『ONEPIECE』を読んでも海賊にはならないが、エロ漫画の読み過ぎで「女の子はみーんなエッチなんだよ♡」というエロ漫画特有の嘘を真に受けて勘違いしたオッサンになってしまうことは簡単にできる。

あと、我々は夢を目指すためにストイックに自分を磨いたり、仲間の役に立つために専門的な知識や技術を身に着けようと努力する麦わら海賊団の面々をもっと見習った方が良い。我々は麦わら海賊団にならないのではなく、なれないだけだ。

話を戻すが、彼らの言い分は結局のところ「オタクに市民権が欲しい!」ではなく、「性欲をオープンに見せびらかすことを認めろ!」と言い張る一部の男性がオタクを自称してるだけなんじゃね? と思ってるし、そういった一部の男性の性欲をめぐる戦いの盾にされたオタクという言葉のイメージは、ボコボコにされて傷だらけになり、もはや何の役にも立たない空虚化した言葉と化している。
むしろ名乗るほど社会から敵意を向けられるので盾というか的だ。

「お前もオタクとして認められたければ、チンコをむき出しにして自分の性欲の存在を世間に見せつけろ」と言われれば、僕は「別にオタクとか認めてもらわなくてもいいです」って言う。
自分の性欲の存在を隠し、安全であるかのように見せかけ、一般的な羞恥心と感性を備えた人間であるという信頼を得る。それが社会性を勝ち取るための戦いであり、オタクはその戦いに負けてるので、僕は勝ってる方の味方に付きたいと思う。

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?
気軽にクリエイターの支援と、記事のオススメができます!
1019
ライトノベルの電子出版をしてる同人サークルFunnyCreativeの主催、幾谷正です。元商業ラノベ作家ですが、現在はWEBエンジニアをしながらシナリオライターの勉強したり脚本の仕事したりしてます。

こちらでもピックアップされています

マガジン1
マガジン1
  • 283本
コメント (7)
結婚制度を禁止しましょう。性欲を正当化するような制度は刑事罰をもって禁止すべきです。もちろん挙児については人工授精による妊娠のみにしましょう。菅官房長官も人工授精を保険適用するって言っていますし。あ、反出生主義ですか?
同じように、論理的に考えられる人が増えてくれたら日本がより住みやすくなると思います。あと、こういうオタク達は海外で日本・日本人を幼稚で卑猥なイメージに落とし込めているのを自覚してほしい。私のように海外在住組にとって恥でしかない。
エロの垂れ流しは凄まじいですね
批判されても被害者ヅラで開き直る
おぞましい
よくぞ書いてくださいました!
この記事をオタク男性が書いてくれたことに意義があります。
言いたいことを全部書いていただけました。
コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。