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日常から得るアートのためのインスピレーション

思えばいつも絵を描くときは、日常生活から何かしらのインスピレーションを受け、それをモチーフに描くことが多い。

では一体何処からインスピレーションが湧くか?数え始めたら枚挙にいとまがないのだが、私の場合は大きく5つに分類される気がしている。

自然

真っ先に挙がるのが自然だろう。

一刻一刻と微妙に色を変えていく空、
見たこともない彩りをしている花、
美しい水の波紋…

そのどれもが時間が経つにつれて
色や形を変えてしまう。

そんな刹那を残す媒体として
絵はとても有用に感じる。
きっとこの先も人々は自然を
描き続けるのだろう。

私が描くのは抽象画だが、
よく人をモチーフにすることもある。

その人が持つオーラや教えてくれたことを
感じるままに色に起こしていく。
すると不思議と、自分一人では描けない
仕上がりになるので面白い。

「実はあなたがモチーフだよ」と伝えたら
どんな反応をするかな?

色合い

日常生活で自分が気に入った「色」を
アートとして再構築することもある。

私が描いたことがあるのは、
西洋画、町で見つけた文房具、陶磁器、
貝殻の色…などなど。

実は"蛇"をモチーフにしようとしたこともある。
蛇というと不気味なイメージだが
私が北海道で見た蛇は黄色ベースで、
角度によっては青や緑の美しいオーロラを放っていた。

「絵にしたら誰も蛇の色とは気づかないだろうな…」とちょっと意地悪いことを考えたりもした。

言葉

私は三島由紀夫の本が好きで、
よく彼の好きな言い回しをメモに残したりしていた。
そんな著名人の言葉でも良いし、
自分の座右の銘でも良い。

その言葉でどんな色やイメージが思い浮かぶか?
どんなアートを描いてみたいか?
そう考えて生活するだけで結構楽しい。

感情

最後は感情。私は普段、
"鑑賞者にも自身の感情と向き合ってほしい"
というコンセプトでアートを描いていることもあり、感情を扱うことが多い。

非常に広義な題材である。

時間軸だけでも過去・現在・未来、
どの感情を描くか考える必要がある。

ポジティブな感情だけでなく、
ネガティブな感情と向き合って
描くことも大切だ。

この時絵は、自分が感情と向き合うための
単なるツールとなる。

上に挙げた5つ以外にも、アートにできるものはたくさんある。

音楽、思い出、目標...とかね。

この前フォロワーさんから、「"食"をモチーフに描いてみてほしい」と言われたことも忘れられない。

いつかレストランに飾るアートをお願いされたら、その店の看板メニューを実際に食べ、感じた美味しさを絵にしてみるのも面白そうだ。

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