【note100日】ごめんなさいを覚えた娘が、じぃじの演奏を華麗に聞き流す。
noteの皆さま、こんばんは。きょうは、わが娘1歳児が、実家でハッスルしたさまを書きます。
そのまえに、お礼を言わせてください。
先週だったかな。note3ヶ月の通知をいただいたばかりなのに、あっという間に100日ですって!
皆さまの「スキ」や「フォロー」
そして「コメント」の、おかげさまで
100日連続投稿、叶いました!
皆さまの、あたたかいまなざしに
Sazanami、育ててもらっています。
これからも、楽しく、積み重ねます!
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お盆が終わり、そろそろ両親の顔が見たくなって、夫&娘と実家に訪れた、休日のことです。
念のために書いておくと、
実家は、おうちから高速道路を使って、
車で30分くらいの距離にあります。
実家は、本島中部にあるちいさな平家で、入ってすぐ左側にリビング、右側にキッチンがあります。
そして、右奥には、父の仕事部屋。
70歳の父は、かれこれ30年以上、三線(さんしん。しゃみせん、と言いたいところですが、県外のそれとは少しちがいます)をやってて、師範の免許も持っています。
三線、とは。こちらのページ↑をご参照ください
それで、仕事部屋のテレビの横に、上等なへびの皮が張られた、立派な三線が、艶のある木でできた三線たてに、立っているのです。
写真はWikipediaより、お借りしました。
父の部屋が開いていようもんなら、娘が、トコトコッと入っていって、自分よりも大きくて重たい三線を、「ひいてー!」と言わんばかりに、
えいこらしょ、えいこらしょ、と
運び出すのです。
仕事部屋やリビングに父が居れば、そのまま弾いてもらったり、三線を床に寝かせて、弦をはじいて、娘と遊んだりしています。
ただ、父がいないと、娘はわたしに
「あー! うー! (これひいてー!)」
と、しきりに三線を指さして、せがみます。
なので、
「おかあさんは、弾けないよ。じぃじがいるときに、弾いてもらおうね」
と、お断りしなければなりません。
沖縄に住んでいながら
親が、長いこと三線を学んでいながら
沖縄を象徴する楽器に
いやいや、沖縄の文化に
これっぽっちも興味を示してこなかった自分が、
なんとも恥ずかしい、
そして情けないきもちになる。
娘に三線演奏をせがまれると、そんな
「沖縄のことを知らなすぎる自分」を
発見してしまうのです。
それを避けたくて、
実家に行って、父が部屋にいなかったりすると
速攻で、部屋のドアを閉めに行っていました。
娘が、入れないように。
それで、娘が引き下がるわけはなく、閉まっている部屋のドアを、コンコン、と
ちいさな握りこぶしで、一生懸命たたきます。
それでも、部屋のなかから父が出てこなければ
「じぃじ、いないねー。お仕事かなぁ」
と、声をかけます。そしたら、
「いにゃーいねぇー」
と、あきらめてくれるので、いちおう
ほんとに沖縄出身なの?
方言も、ろくにしゃべれないし、
聞いてもわからないので、
県外のひとに間違われやすいです。
と疑わしくなる状況は、
今のところ、回避できています。
さて。
実家に遊びに行った、その日。
みんなで、夕ごはんを食べていました。
みんな、というのは
うちの両親と妹、そして、わたしたち家族です。
窓ぎわの、1人がけソファに父。
テレビの正面にある2人がけのソファを、
体の大きい夫が占領。
テレビとソファの間に置かれた、楕円形の木のテーブルの、向かって左側に置かれたちゃぶ台に、娘をまんなかにして、わたしと妹が座っていました。
娘は、歩きだすようになるまでは、きちんとベビーチェアに座っていたのですが、いまでは、ベビーチェアどころか、ゆかにすら座りません。
「娘ちゃん、おすわり、ぽーん!」
子育て支援センターの先生になったつもりで、どんなに言い聞かせても、しゃがむ気配すら見せず、立ったまま、ごはんを食べはじめます。
そして、テーブルのまわりをうろうろ。
お、もう、ごちそうさまかな?
と、思いきや、わたしの前に戻ってきて、
「まんま」
と、口を開けたり、わたしが持っているスプーンに手をのばしたりします。
そのルーティンを、何度もくり返すうち、気がつくと、お皿とお椀が空っぽになります。
立ったまま、スプーンを(一緒に)持って食べたりするので、娘のいる床のまわりは、ごはん粒だらけ。
こうして、やっと「ごちそうさま」です。
案の定、実家でも、用意された椅子に座らず、おうちで食事をするのと同じように、娘は食べていました。
マラソン選手が給水に来るように、リビングを走りまわっては舞いもどり、わたしから、ご飯をもらう、をくり返していた娘が、
いま、むすめ、と入力したら
「女」の文字が出てきました。ナゼ?
口を、もごもごさせながら走りだしたかと思うと、こつぜんと、消えました。
外に出たわけでは、ないです。
実家の玄関は、ドアを開けると「チリンチリン、チリーン!」と、上部に吊るされている、音のなる銀色の、鈴みたいな棒がたくさんある飾り(名前、あるんですかね)が、威勢のいい音を立てます。
なので、おそとに出てれば、すぐわかります。
じゃあ、どこに?
お風呂場や、念のため両親の寝室を、のぞいてみても、かわいい娘の姿は、見あたりません。
「娘ちゃーん、どこ行った?」
わたしが呼びかけると、娘が、奥の部屋から出てきました。
なんだ、父さんの部屋あいてたのか!
娘のすがたを見たとたん、
「あれっ!」
わたしは、吹きだしてしまいました。
同時に、リビングに、どっと笑いが起こります。
なぜなら
娘は
ちいさな体をかがめ、胸のまえで、これまたちいさな両手を、合わせていたのです。
「あれー、やらかしちゃった? ごめーん」
みたいな、バツのわるそうな、笑顔まで見せて。
「娘ちゃん、謝ってるぜ!」と、夫。
「えーっ、娘ちゃん、すごい! ごめんなさいも覚えたのー?」はしゃぎまくる、わたし。
笑いころげる、母と妹。
なんと、微笑ましいことでしょうか。
いっきに、実家のリビングが、パッと明るく、あたたかい空気に包まれました。
それにしても、娘ちゃん
だれの「謝罪」を、まねたのかしら。
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こうして、娘といっしょに、父の部屋から
えいこらしょ、えいこらしょ、と
三線を運び出すことに。
「じぃじに、弾いてもらおうね」
かわいい孫の頼みに、張り切って、父は三線を、脇にかかえました。
「だぁ! じぃじが弾こうねぇ」
そして、父が弾きはじめたのは、これです。
父の、十八番、なのですが……。
もちろん、動画に出てくるこのひとは、
父ではありませんよ! 念のため。
古典なので、いまいち、ノリに欠けるのです。
もうすこし、テンポの速い「踊れる」曲を、そこは、選んでほしい……。
てぃん、とぅん、てん、と、スローテンポでくり出される、三線の音色にまじって、
のびに伸びる、父の声。
その歌声は、民謡歌手、いやいや
まさに「古典演者」の、厳格な、それなのです。
父じたいは、どちらかというとチャランポランな感じで、わたしも、妹も、厳しくされたおぼえはないというのに。
実家のリビングに、
父の「本気の歌声」が、響きわたります。
キッチンのとなりにある、食卓テーブルに移動して、コーヒーを飲んでいた母と妹は、表情だけで「えっ?」と、言っています。(要するにドンbi……すみません、黙ります。)
意識の置きどころに困るわたしをよそに、夫は、真剣な顔で、聴きいっています。きっと、妻の父親に気をつかってくれたんだと思います。
そして、肝心の娘は。
ちゃぶ台の下にあったティッシュ箱を、
ロックオン!
ティッシュをひたすら、むしり取っていました。
かと思うと、立ちあがり、両親の寝室へ走っていきます。
「娘ちゃん、こっちおいで。じぃじの三線ちゃんと聴いて」と、夫。
娘はベッドによじ登り、その上を駆けまわって飛び降りようとするのを、追いかけてきたわたしに止められていました。
こんな調子で、
おとうさんの誘いも、じぃじの演奏も、
完全にスルー。
父の三線を聴いて、娘がちいさな両腕を天にのばして、ひらひらさせながら、とんとんとんっと足ぶみして「カチャーシー」のマネをして、
「きゃーかわいい娘ちゃーん😍」と、
家族じゅうが、わき立つ
みたいな展開には、なりませんでした。
思いどおりにいかないのもまた人生、ですよね。
とちゅう、だいぶ話が逸れましたが、
娘は、いつのまにか
「ごめんなさい」を、覚えていました。
今後とも、「娘ちゃん」ともども
Sazanamiを、よろしくお願いします。
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さいごまで、読んでくれたあなたへ
明日、あさってあたりに
#振り返りnote いたします!
おわびも、お礼も
溜まっていますので……。
いただいたサポートで、たくさんスタバに通いたい……、ウソです。いただいた真心をこめて、皆さまにとどく記事を書きます。