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海に癒され、元気をもらう

沖縄のひとは、まいにち、あの白い砂浜に走っていって、海にダイブしてる。はたして、ほんとうに、そうでしょうか。

わたしのような、生まれも育ちも住まいも沖縄、の「地元民」にとって、「海」は、鑑賞するためにあるのです。






あんな、太陽の光で全身すっぽり覆われ、足もとからも、砂の熱さが、ひと粒ひと粒ジリジリと伝わってくるような炎天下のなか、






海に入っても、暑いものは「暑い」




下手すれば焦げます。








全身まっくろになり、皮膚がただれて……


というのは大げさですが、体じゅう、
半端なく皮が剥けて、ヒリヒリします。


それは、もう日焼けではなく「火傷」です。






なので、わたしたち「ウチナーンチュ」が

海に行くのは、だいたい夕方です。



むかし、仕事帰りのドライブがてら

フラッと寄ったビーチで、


こんな、いちまいの絵みたいな




夕焼けに、出会いました。




国道58号線がのびる、西海岸沿いの夕陽は、

はっとするほど、きれいです。





オレンジ色のお日さまが、

とっぷりと海に沈んでいく


あまりの美しさに、息をのみました。




潮風を浴びながら、海岸に腰をおろし、



日が暮れていくのを、見ているだけで

こころに溜まった、もやもやした気持ちが、

すーっと、溶けていきます。


明日から、また頑張ろう。

そう、決意を新たにできます。


そして、ちょっとだけ、

家族や職場のひとびと、など


まわりのひとたちに、

優しくしたいきもちに、なります。




昼間の海からは、

元気をもらえます。



と、いっても、

そのとき、落ち込んでいる、とは限りません。



「いい天気だなぁ、海に行きたい」



そう思えるときは、こころも、体も

バッチリととのって

エネルギー満タンのとき、です。



海が、じぶんの精神状態をはかる

バロメーターに、なっています。




そして、ほんとうに、海に行くと……




はぁっ! なんてキレイ!!





こころの中まで、スカッと通り抜ける青と、




澄んだ海面に、水晶の粒が、敷きつめられたみたいに、キラキラ輝く白い波から


さらに、パワーをいただけます。



そのまま走って、飛びこみたくなりますが

やっぱり、見るだけです。




海は、わたしを

わくわくさせてくれます。






生まれて初めて、「海鳴り」を聞きました。

喜屋武岬です。

糸満市南部にあります。




沖縄戦で、1万人もの住民が、自決をせまられ

ここに、身を投げました。




ゴオォォォ……

ゴオォォォ……



遠くのほうから、聴こえてくる


全身を、揺さぶってくるような


あの「海鳴り」は、



戦争で散らざるを得なかった

魂たちの「叫び」なのでしょうか。




沖縄に生まれたのに

戦争のことを、知ろうとしてきませんでした。


こわい、と

逃げの姿勢で、やり過ごしてきたのです。



この海のまえで、誓いました。


1歳の娘が、大きくなったら

ともに、平和学習をしよう。


無理のない程度に。






きょうも、海がステキ。


「なんだって、できる」


海を見ていると、そんなきもちになります。




ぼやけた水平線も、ご愛嬌。

どこか遠い、夢のせかいに

連れてってくれます。



曖昧でも、いいんだ。

力ぬいて、気楽にいこう、気楽に!




海が、そう励ましてくれます。




私たちは、たしかに泳がないけれど




いつも、海といっしょ、です。



いただいたサポートで、たくさんスタバに通いたい……、ウソです。いただいた真心をこめて、皆さまにとどく記事を書きます。