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最初に心筋梗塞になった話 意外な初期症状とは

 血液が一般の人より固まりやすい病気になって12年経ちました。未だに身体のどこかに血栓ができて、入退院を繰り返しています。そんな中、本稿では、22歳の時に最初に心筋梗塞を起こした時の話をまとめていきます。

■自覚症状は意外なところから

 一般的な心筋梗塞の自覚症状として、思いつくのは胸の痛みだとは思います。筆者も最初はそう思っていましたし、最終的な手術が必要な症状は胸の痛みでした。しかし、初期症状としては、意外な症状も多かったのです。

意外な症状、それは歯の痛み

 まず最初に起きた症状としては奥歯の痛みでした。特に雨の降る前の気圧が下がるタイミング。運動したり、歩いている時、電車に乗っている時が特に痛かったです。歯の痛みの為、歯科にも通ったのですが、虫歯が見付からず、原因不明として診断されました。

またしても意外な症状、吐き気と気持ち悪さ

 続いて、意外な症状としてあったのは、吐き気でした。朝に歯磨きをする時に、オエっとなってしまう、あれです。あれが頻繁に発生していました。それに伴い、気持ち悪さも定期的に起きていました。こちらも、当時、内科に吐き気止めを処方されていただけで、特に何もなかったのです。

肩こりと頭痛、めまい、乱視の悪化

 歯の痛みと吐き気が続き、治らないまま3か月ほど続き、どの病院に行っても原因が分からず途方に暮れていた所、追加で肩こりと頭痛、そしてめまいと乱視が酷くなりました。これは何かおかしいと感じて、脳外科に向かい、MRI検査を受けるもそこでも異常なしと診断されてしまったのです。原因がさっぱり分からず。どうしたものかと、絶望してしまいました。

食道の痛み これはアレルギーか?

 どの病院に通っていても原因不明と診断されていて、絶望して3日程経った時にさらなる症状が発生しました。それは、肋骨の間、喉から食道のあたりを締め付ける様な痛みを襲いました。当時はアレルギーも持っていたので、このタイミングでアレルギー症状か…と思い、総合病院に行き、症状の説明をしました。すると、私の症状を聞いた看護師が、慌てて心電図を付けてきました。そしてそのまま心電図の結果をみて、その場で入院が決まり、「細かい検査をしましょう。冬コミ?2週間しかないから諦めろ」とお話を頂いている最中に事件が起きました。

気が抜けたとたん症状悪化で緊急手術

 これまで、ずっと気を張っていたのがなくなり、安心したとたん、食道の締め付ける痛みと共に急に冷や汗が……そして呼吸をしても頭に酸素が回らない感覚がして、そのまま意識が飛びそうになりつつ手術の同意書にサインしてそのまま心臓の近くの血管に詰まった血栓に対してカテーテル手術をその日の内にしました。その後、すぐにステントを入れるも手術をして、リハビリを必死に頑張ったものの、退院したのはコミケの2日目。流石に会場に行く事は、出来なかったものの、本は出来ていたので、友人に売り子をお願いして、頒布してもらいました。当時はメカニックイラスト本を出してましたが、無事完売しました。

 私は当時、症状が多く原因が分からず色々病院に行きましたが、原因不明でたらい回しになりつつも、運がよく生き残りました。最初から総合病院に行っておけば良かったなぁという後悔もあります。本稿を読んでくれた方は、実際に痛い、体調の悪い場所が原因とは限らないと頭の片隅に入れてもらえれば幸いです。

(戦魂)


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