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気づいたこと

幼い頃に、祖母と一緒に地元のお宮やお寺でお参りをすることがありました。

その時にいつも祖母を見て思っていたのが、”なんでそんなに心をこめてお参りできるんだろう”
何もない空間に向かって不思議だと。

それは結構大人になるまで思って思っていた事です。

30代のある旅の途中で、不思議な体験をしたことがあります。
モンセラットというスペインの観光地に遊びに行った時のこと。修道院で合唱団の音楽を聴いた後、フラフラと観光を楽しんでいました。

いろんな国籍の人が一つの修道院に集まり、真剣にお祈りする姿は圧巻で、日常とはかけ離れた体験にぼーっとしながら、次はどこに向かおうなんて考えていました。

すると、突然身体の下から何かが何かが湧き上がってくる感覚が・・。
急に心が震え、涙が出てきました。

え?え?(汗)

なんで急に。

突然、全てが愛しく感じられはじめ、戸惑いました。
青空も、体の感覚も、見ている景色も愛しく感じる。さっきまでただの景色だったのに。

な・・なんなんだこれは。

今までの人生が一瞬走馬灯のように巡り、出会った人、物、タイミング、出来事など、何かが1ミリでも違っていたら今のこの瞬間には辿り着かなかった。完璧だった。という思いが身体中を巡ります。

周りから見たら、道端で笑いながら涙ぐんでる完全に変なやつです。

滝のように溢れる感謝にどまどいながら、手を合わせずにはいられない、感謝をせずにはいられない。とにかく気持ちが溢れて止まらない。

見えない何かに祈る、あの時の祖母の姿がリンクします。

感謝はするものと教わり、ピンとこず苦しかった時期があります。

だけど、感謝は勝手に湧きあがるから大丈夫なんだと知った不思議な体験でした。

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