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二匹のトカゲ

うちには、二匹のトカゲが居る

トカゲというかヒョウモントカゲモドキ、モドキだからトカゲじゃないみたい。

私達夫婦の癒しとなっている、餌は虫

コオロギとか、ゲルかドライの人口餌、

流産手術の予約をした翌日、この日は旦那と大喧嘩をした。

旦那は、何故か私が流産した事すら忘れていて 遠出したいと言う、しかもアウトドア

旦那は、ものすごく忘れっぽいけど、

これは私は許せなかった。 

所詮他人事なのか? どういうつもりなのか?

男と女では、全く違うといえど 妻のお腹には亡くなっている貴方との子供がいるという事を忘れているの???

胎児が死んでも何の感情も湧かない、抱っこもしてない赤ちゃんに愛情が湧かない、

何故お前の感情と同じになれるのか?と

キレてきた。

俺はそんな人だから と割り切ってくれと言う。

私が全身麻酔して手術を受ける事も何とも思わないの?

と聞いても、 しょうがないだろ メンドクサイと言う。

これは本気で離婚が頭に浮かぶ、 しょうがないかもしれないけれど 普通亡くなった赤ちゃんにさようならしたい気持ちとか、 何もないの?

と聞いても、 わからない、何も思わないと言う

一時間ほど、話しても話しは変わらず。

私は寝室に行って 夜まで泣いた。

夜中に 頭にきて 家出したいとも思ったが、お盆の時期で 近所のビジネスホテルは値段が高かった。

旦那には、悲しいという感情が 無いのか?

私が辛いという言葉を、全部跳ね返す、

うるさい! お前は悲劇のヒロインか!

だって自分は何もしなくてもいいし、痛くも痒くもないもの 私が辛くて悲しい事を聞いてくれてもいいんじゃないかと訴えても 

バチンバチンと 私の言葉をはね返してくる。

聞いて飲み込んで、そして 悲しかったね、怖いかもしれないけれど頑張ってと言って欲しかった。

旦那は、もっと前向きになれ 明るくなれと言う言葉で うじうじするな 俺の前で暗い顔をするなと言う。

そこも2人で乗り越えなければ、この先は無いと私は訴えた。

子供の1つの命の話しは、まる1日かけて 旦那に訴えた。

どうしてここまで消耗するのか、

もっと楽に伝わる人の方がほとんどだと思うし、こんなに1つの命を何とも思わない人をはじめて見た。

そんな話しをしている中、二匹のトカゲは餌を要求していた。

私達は 餌をあげて トカゲと遊んで 少し癒された。

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