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生きた化石「アラパイマ」と少しのモヤり

ペルー404日目(/31日目)、任地370日目(/23日目)。水曜日。
土曜日から火曜日までの4日間、ペルーは連休でした。今日は久しぶりの出勤。同僚のイベントの手伝いをしてきました。

「アラパイマ」またの名を「ピラルクー」、そして私が住む場所では「パイチェ」と呼ばれるこの魚。大きい、

https://zukan.com/fish/internal1195

今日はこの魚のイベントでした。任地ではパイチェと呼ぶので以下そう呼ばせていただきます。パイチェは淡水魚で熱帯に生息する魚です。南米のアマゾン地域が生息地で海岸地域である私の任地には今はまだ生息していません。

私のいるタンボグランデというピウラ州の町は、世界地図で見ると赤道に近く常夏の気候です。そのためこのパイチェの養殖に適しているのではと今回のイベントが開催されました。マンゴーの農家の多い農業の町なので農業用水を貯水した池を利用して食用の魚を育てようという内容。今日はこのパイチェの生後30日の稚魚?が13時間の旅を経てはるばるこの町までやってきました。

体長3m以上になり、世界最大の淡水魚。(中略)進化において1億年間ほとんど姿が変わっていないと考えられ、生きた化石とも言われている。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

「生きた化石」なるほど。確かに見た目のオーラがすごい。大きさもあるしなにかと名物になるのはわかる気がする。タンボグランデでも生育すれば観光資源になるのでは…!✨(と、すぐに魅力探しの妄想をしてしまう癖)

そんな生きた化石のイベントでした。
モヤモヤしたのはそのあと。今日初めて知ったわけではないし、前この町にいたときから気になってたけどやはり解せないこの町(この国の?)の習慣。

役場や教育機関など研修などを行うとき、基本的に主催者側が参加者みんなにお昼ご飯を提供します。今回のイベントで言えば農家だったり地域住民が任意で参加したのですが、もちろんしっかりお昼ご飯を配るのです。これが解せない。

日本では、研修に参加する人は、自分のために研修に参加しているのであり、もちろん研修に参加したからと言って無料でお昼ご飯が配給されるなんてことはありません。どちらかといえば主催者側に参加費として払うのが通常です。ペルーではどうして主催者側が参加者の分のお昼ご飯代まで払うのでしょう…?

言い分としては、遠いところから交通費をかけて来てるからお昼ご飯くらいあげるのが常識、とのこと。でも参加者のための研修ですよね、?役場のための研修じゃないですよね?。

お昼を出さないと来なくなってしまうからお昼を出す。
ということは、来てほしいからお昼を出す。
つまりは、誰のためのイベントなの?と思ってしまう。ここがもやりポイント。

まあ、これももう1年見てきたから慣れたけど、慣れたからと言って解せるわけではない。今日はお昼配給係として、その理論は謎に感じながらも必死に配給しました。

プチっとぐちると、まじみんな動かない。笑 飲み物配って近くまでいっても座ったまま取ろうとするし、こぼれるやんけ、立って取りなはれ!と思うけど、これもこの町に古くから?ある「してくれて当然文化」なのでしょうか。

せっせとお昼ご飯とスプーンと飲み物をほぼ一人で配給する私をよそにみんなパイチェで作ったセビーチェを食べる。友達が、「いくみセビーチェ食べた?」と聞くので、(せっせと配膳しながら)「(まだ)食べてないよ~」というと「なんで?!食べないの??!」と言われました。食べたいセビーチェをよそに人様に配膳する人間なんて珍しいですよね(この町では)。逆に私が動いても動かなくても誰も褒めもしないし責めもしないから好きにしていいんだけどね。

プチ自暴自棄になる、そんな1日でした。
(ピラルクー、おジャ魔女どれみの呪文みたい)

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