妊娠から出産のプロセス〜時期別の胎児の変化〜

妊娠成立から出産までのプロセス〜時期別の胎児の変化〜を学習していきたいと思います。

受精卵が子宮内膜に着床して妊娠が成立すると、だいたい10ヶ月の間でいろいろなプロセスを経て、出産に至ります。

妊娠1ヶ月から4ヶ月を妊娠初期、妊娠5ヶ月から7ヶ月を妊娠中期、妊娠8ヶ月以降を妊娠後期といいます。

時期別の胎児の変化を確認しましょう。

妊娠初期1〜4ヶ月
受精卵が子宮内膜に着床し、しっかり固定されます。
この時期は、まだ人の形をしておらず、骨格や臓器の形成が不十分であり、人間としての構造も未熟なので「胎芽」と呼ばれています。大きさはまだ2mmくらいです。
人の形になるべく骨の形成が始まり出し、「胎児」へと成長していきます。
4ヶ月頃には、身長15〜20cm、体重が100〜120g程度の大きさに成長し、内臓も徐々に発達してきます。
妊娠初期は人間の土台となる部分が出来上がる、とても重要な期間です。タバコ、服用薬、アルコールなど胎児に影響があるとされるモノには意識するよう注意が必要です。

妊娠中期5〜7ヶ月
いわゆる安定期となります。
胎児の身体もどんどん成長して、性別もわかるようになってきます。超音波で確認すると、活発に手足を動かすようになり、妊娠6ヶ月ころに、胎児がお腹の中で動いているのを、ママは感じられる時期です。
7ヶ月目になると身長は25〜35cm.体重は1000g程度になります。人としての機能をどんどん獲得していく時期です。

妊娠後期8ヶ月以降
胎児の身体がさらに大きくなり、子宮の中での位置が決まってきます。
内臓の機能がほぼ完成します。
胎動も体表面からボコボコと動くのが確認できます。
妊娠10ヶ月、臨月が近く頃には、身長40〜50cm、体重は3000g前後となり、子宮の外でも生きていける機能が成熟し、出産の時期を待ちます。

以上、妊娠成立から出産までのプロセス、胎児の変化を時期別に紹介させていただきました。

生を宿してから、約10ヶ月の時を経て、さまざまな変化をしながら、人間としての機能を獲得していくのが、理解できたと思います。

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