「各分野で活躍する講師」になった友人
すごく久しぶりにFacebookを開いた。
コロナの中、少しでも明るく過ごそうと『お気に入りの本を7冊紹介するバトン』、『着物の思い出を紹介するバトン』などいろいろな事が行われていた。
大学時代を一緒に過ごし、ゼミもサークルも違ったけど、空き教室や帰りの道すがら長々話したり、時には一緒に遊んだ友人はとっても社交的。卒業後はCAになって、いつのまにか外国の航空会社に転職してエアライン関係の雑誌でモデルみたいに掲載されてて…やっぱりバトンに指名されたり指名したり忙しそう。
先日は高校生のためのオンライン授業の講師として参加したと…
「各分野で活躍する講師の方とご一緒させていただき光栄でした」
各分野で活躍、活躍、各分野で活躍…活躍…
私、高校生に何か教えられる事ある…?何かで活躍してる…?
急に、自分の根っこがゆらゆらしてくるような感覚。
まぶしくて、直視できないような、自分が恥ずかしくなってくるような。
同じ年数生きてるのに、大学のあの4年間は一緒に過ごしていたけど、もう本当に遠くに行ってしまったようだ。
毎日仕事に行き、帰ってきて夜ご飯を作って、寝て、朝が来たらまた仕事に行く…私はもうはっきり言って社会の歯車の1つであり、活躍とか憧れられるとかそんな次元ではない。
友人は未来ある高校生のためにどんな講義をしようか考えてる間、私は義母の母の日のプレゼントを考えて嫌われないように気を揉んでいただけである。
このままでいいのか、何も極めず人生を終えるのか…ふと疑問がよぎる。
活躍する講師となった友人と社会の歯車の私。出会ってから約10年。私の努力が足りなかったのか、どうしてこんなに遠く離れてしまったのか。
これからでも、まだ遅くないのかな。自分には何ができるのかな。
ふと、夜ご飯を作りながら考えてしまった。
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