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就活を終えて、もっと早く知りたかったと思ったこと

2021年もあっという間に半分が過ぎ、気が付けば夏も終わりを迎えていますね。

以前書いたこちらのnoteを出してから5ヶ月以上が経過し、紆余曲折はあったものの、無事に就活を終えることができました。

なんだか意図せずシリーズのようになってしまいましたが、今回は就活を終えて「これはもっと早く知りたかったな、、、」と思ったことを、私自身の個人的な主観に基づいて書こうと思います。

私の就活のざっくりとした概要

まず正直に話すと、私自身はだいぶ就活を甘く見ていました。

大1から長期インターンやってるし、留学経験あるし、割とコミュ力あるし、いけるっしょ☆みたいな謎の自信があったため(大変お恥ずかしい)、サマーインターンは1社しか受けず、本選考も3月に入るまでほとんど受けていませんでした。

加えて長期インターン先の会社が好き過ぎるが故に中々受けたいと思う企業が見つからず、それなりに早い段階から就活サイトに登録したり先輩の紹介で1dayイベントに参加したりしたものの、毎回「なんか違うんだよなあ、、」と思ってしまいそこから先には進まず。

コロナというこのご時世も相まって、次第にオンラインでの就活に対するモチベーションも下がっていく日々でした。

結局3月ごろから本格的に焦り始めたものの、最終的に本選考に応募したのは計10社ほど。(実際にはその2~3倍くらいの数の企業を見ていたと思います)

結果的になんとか2社から内定をいただき、そのうちのとある外資系企業に行くことに決めました。

もっと早く知りたかったことその①:「やりたいこと」はなくても良い

私個人は就活中に5000回くらい思っていたのですが、やりたいことってぶっちゃけよく分からなくないですか?

それこそ就活を始めたての頃は「なんとなくこういうことがしたいな〜」というフワッとしたイメージがあったのですが、考えれば考えるほど「本当にそれってやりたいこと?」「じゃあ新卒でどこの会社選べば良いんだ?」と悩みが増えていき、ますます迷子状態に。

特に私の場合、就活初期はメガベンチャーを見ていたので、選考で会う他の学生や社員の方々も明確にやりたいことや将来への熱いビジョンを持つ、上昇志向の人が多かったように感じました。

自分のやりたいことが分からなくなればなるほど、「みんな明確にやりたいことがあるなんて、すごいな…」「なんでそんなに成長に貪欲になれるんだろう」と、どんどん隣の芝生が青くなっていくばかり。

そんなある時、インターン先の社員さんたちと話す中で「やりたいことはなくてもいい」という衝撃的な考え方に出会ったのです。

例えやりたいことがなくても、「自分が苦なくできることは何か」「当たり前だと思っているけど、人からよく褒められることは何か」という視点から仕事を選ぶことで、ごきげんに働き続けることができるのだということを知ってからは、私自身の就活への考え方もかなり変わったように思います。

そこから日々過去の経験を振り返り、「やりたいこと」ではなく「自分の強みを活かせること」「自分がごきげんに働ける環境」を探すことに注力するようになりました。

結果として内定をいただいたのも大企業、かつ専門的な部署でしたが、納得感を持って決められたと思っています。

もっと早く知りたかったことその②:未来のビジョンは完璧に決めなくてもいい

これに関しても「やりたいこと」と同じかそれ以上に悩んだのですが、ハタチそこそこで自分の人生設計考えるの、難しすぎませんか?

きっと就活生なら誰しもが、面接や選考でこんなことを聞かれると思います。

「どんなキャリアを描いていきたいですか?」

「○年後、どんな人材になっていたいですか?」

「この会社でどんなことをやっていきたいですか?それは何故ですか?」

こんなことを聞かれるたびに、内心いつも「知らんがな!!!」と思いながらなんとか答えを捻り出していました。

(※一応それなりに就活の軸や自分の人生について考えましたし、実際の選考では自分なりの考えを確立した上で毎回面接に臨んでいました。その上でも、最後の最後まで明確に未来のビジョンを描き切ることはできなかった、という意図です。笑)

というのも、私自身は自分の「なりたい姿」や「将来像」から逆算した人生設計を考えることが昔から大の苦手で、being型(=自分の理想とする恒常的な状態を考える方が得意なタイプ)の人間なのです。

だって将来のことなんて分からないし、何年も先のことなんてその時にならないと分からないじゃん。ってずっと思っていましたし、今もぶっちゃけ思っています。

もちろん年単位で自分のキャリアやライフプランについても考えてみましたが、完成したものは完璧とは程遠いかなりざっくりした内容です。笑

何回も何回も軸を考えて、色んな人に壁打ちしてもらって、色んなアドバイスを貰いましたが、最後に結局行き着いたところは「自分と家族、大切な人たちが楽しく健康で暮らせていたらOK、あとは会社に依存しないキャリアにしたいな」というものでした。(実際はもう少し具体的な部分もありますが)

もちろん最初から思考を放棄してしまうことはオススメできませんが、最初からキャリアやライフプランを完璧に描くことに固執しなくても良いのではないかな、と思います。

その代わり、自分が人生において譲れないものを明確にしておくことができれば、その時の自分にとってベストなキャリア選択につながるのではないかなと考えています。

もっと早く知りたかったことその③:「自分で決めた」ということが何よりも大切

私自身が就活中に自分で自分の首を絞めていた最大の要因は、「完璧なファーストキャリアを選択しなければ」という思い込みでした。

自分自身を成長させることができて、興味のある事業に携われて、魅力的な人たちと働けて、、、なんて色々考えていましたが、考えれば考えるほど受けたいと思う企業の数が減っていくばかり。むしろその選り好みが、自分の足かせになっていました。

失敗したくないという想いからOpenWorkで一生懸命口コミを見たり、色んな人に相談したりしましたが、途中からはかえってそれが逆効果となり、ますます自分を見失うようになっていきました。

ある会社について、リクルーターの方からは「君、ウチに合ってると思う」と言われたかと思えば、別のエージェントの方には「いや、あなたがそこで働いているのあんまり想像つかないな…」と言われ、「もうなんなん?!?!何が本当なん?!!?どっち?!!」と内心キレ気味になりながら選考を受けていた時もありました。(お2人とも何も悪くないんですけどね、、、)

そんな中、就活で迷走していることを親友に電話で相談した際に、ぐさっと刺さる言葉を言われました。

「いくちゃん、結局それって人の言葉に振り回されてるだけじゃない?あなた自身の考えが私には全然見えないんだけど。結局どうしたいの?」

、、、、

あまりに的確すぎる彼女の指摘に、同意することしかできませんでした。

結局は自分の中に確固たる軸や自信がないから外側に答えを求めたくなるし、色んな人の言葉を鵜呑みにして振り回される→結果自分でも何をどうしたいのかよく分からなくなる、という悪循環に陥っていたのです。

それ以来相談する人をごく一部に限定して、とにかく「自分はどうしたいのか」「自分は直感的にどう思うのか」を毎日考えるようになりました。

もちろん色んな方からアドバイスをいただいたり情報収集を行うことはとても重要ですが、結局は自分の人生。最終的には全て自分で決めなければいけないからこそ、自分の決断を正解にする覚悟が大切なのだと学びました。

おわりに

就活生のみなさんならすでに6000回くらい聞いたことがあるフレーズかなとは思うのですが、本当に就活には正解がありません。

だからこそ色んな情報に振り回されたり、考えても考えても分からないことばかりで、心身ともに大変な時間を過ごす人も多いのではないかと思います。私自身もそのうちの1人でした。

お祈りメールが来るたびに自分を否定されたような気持ちになったり、一生懸命準備したはずの面接で全然うまく受け答えができなかったり、合否の連絡を待つ期間が永遠のように感じられたり、、、

ある時は面接のFBをいただいた後に何かがプツンと切れてしまい、「たった30分話しただけで私の何が分かるんだよ」と思いながら大泣きしたこともありました。

ここまで書いた内容はあくまで私個人の経験に基づくものであり、実際のプロセスは人によって全く異なるし、もっとハードな経験をしている人も沢山いるのではないかと思います。

でもどうか、これを読んでいるあなたには、就活は受験やその他のライフイベントと同じように人生の一つの通過点であることを、忘れないで欲しいなと思っています。

その時選んだ答えが100%正解だという保証はどこにもないし、仮に間違っていたとしても何度だってやり直せる。

だからこそ完璧を目指すのではなくて、今の自分ができる限りのベストを尽くして、「自分自身で道を選ぶ」ということを何よりも大切にしたいなと、私は考えています。

もしかしたら入社して1ヶ月で辞めることになるかもしれないし、急に会社が潰れて無職になるかもしれない。けれど何があっても自分自身を支えてくれるのは「自分で決めた」という事実なのだと思います。

私もここまでなんだか自信ありげにつらつらと色々書いていますが、今でも「入社してみて周りの人と合わなかったらどうしよう」「本当にこれで良かったのかな」と不安に思うことも全然あります。

けれど自分で腹を括って決めたことなので、どんな結果になってもこれがベストであったと思っているし、これからも自分が選んだ選択をベストにするために努力を惜しまないつもりです。

どうかこれを読んだあなたも、自分で納得して自分の人生を切り拓いていけますように。












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