見出し画像

タイムスリップ

いろんな感情が溢れている。

ある飲み屋で本当に偶然高校の時の先生と再会した。担任ではなかったし、学年の先生でもなかった人。だけど、とにかく授業がおもしろくて、一番好きだった授業で、一番好きだった先生。20年ぶり。

まさか覚えてないだろうと思いながらも、声をかけたら覚えてくれていた。

そして、まさかの職場がものすごい近いこともわかり。

「飲みに行きましょう!」と誘ったのは私。
とんとん拍子で飲みに行く日が決まり、その日を楽しみにしていた。

でも。

同時に怖い自分もいた。


高校の時の自分は本当に透明人間だったから、「私なんか…」が溢れていた。

そこから抜け出した大学生からの、今までの自分。ちょっと生まれ変わったくらいの自分。

いろんな話もしたいと思いながらも、自分の過去を何かいいものにしたかったのか、当時の教師に実はこうだったと、ぶちまけたかったのか。

そんなことは一ミリも考えなかったけれど、今振り返るとそんな気持ちが奥底に隠れていたのではないかと考える…
唯一納得しきれない?後悔の多い過去の自分だったのかもしれない。

ああ、、泣きたい。

楽しみにしていた自分。
恐れていた自分。

この気持ちがなんなのかが、わからない。

先生との再会、緊張もしたけれど、だんだんお酒も進みいろんな話ができた。

すると、突然。

当時の担任が現れた。

サプライズ。
私の担任だった先生を秘密で呼んでいた。私を喜ばせようとしていたんだなと思う。

懐かしさと気まずさと、気を使う自分とがごちゃごちゃになり。どうしてよいかわからなくなった。大好きだった先生は色々気を遣ってくれたこともわかっている。もう定年を迎え、昔よりも角がとれまくった元担任を目の前に、私はただただ動揺していた。

高校の時の先生との再会は、自分の辛かった時の自分も思い出すことだったんだと、まざまざと思い出させるものだった。

出会いを楽しみにしていたのに。

この泣きたい気持ちはなんだろう。

純粋にあの頃の楽しかった自分に会いたかっただけだったのに、という気持ちを裏切られたからか?でも、嬉しい気持ちもあり。

当時嫌いだった担任の気持ちもあり、、
その暗い過去を思い出した。

透明人間だった自分。

大人(教師)からはそう思われてなかった…のか、それは微妙だ。
なんだったんだ、自分。

迷子の自分。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?