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有給も取れない会社で育児休暇を取ってみた。

2017年に3人目をママが妊娠した時、勤めていた会社で初めてとなる[男性育児休暇]を取得しました。そりゃー育休を取るまでは超がつくほど大変でした。なぜ大変な思いをして育休を取得し方というとママからの後押しがきっかけです。

もともと育休はママが取ればいいと思っていた人です。(全国のママには申し訳ありません。)私の実家は運送業を営み常に父と母は働いていました。母は育児休暇を取った事がありません。生まれてから数日もすると軽自動車に乗って荷物を配っていました。姉や兄は物心がつく頃には私の面倒を見てくれて、弟や妹が生まれるたびに姉が面倒を見ていたのを覚えています。

赤ん坊の時は車に乗せられて一緒に配送の車に乗っていました。それこそ今から40年近く前の話ですからチャイルドシートなどなく、ひもタイプの抱っこひもを使いおんぶをして対応していました。今にして思うと[おやじは鬼]でした。家族を養うには働く。バブルの恩恵などはこの業界にはなかったと思います。8人も育てた親には感謝しかありません。

そんな男は働いて当たり前の考えだったので育児休暇を取るとは親も考えてなかったです。育児休暇中に『実はいくじきゅうかをとったっんね。』と親に報告したら『なんばいいよっと!かいしゃに迷惑がかかるやろーもん』と反対でした。両親からしたら未知の世界です。当然の反応で

ママ『次はあんたが育休を取りな!』とプレッシャーをかけてきました。

パパ『えっ!ママは働くの?』

ママ『私も取るけど面倒はあんたが見て!』と言ってくるものですから会社に聞くだけ聞いてみるよーとその時はかわしました。翌日会社に『ママが妊娠したんで育児休暇を取ってもいいですか?』と聞くと上司は『はっ?うちの会社で育級を取った人はいないんだけど奥さんは取らないの?取るなら必要ないよね。その間は何をするの。』と【おめでとうもなく否定から入るのって何なの?】と思い帰宅してママに報告しました。

ママはブチギレました(汗)会社に対してもですが、私がそれで引き下がったから許せなかったようです。『もし育休を取らなかったら、子供は全てあんたが面倒を見て、そして家から出てって!』と子供たちの前で言うもんですからパパの威厳もあったものじゃありません。子供たちは私がママに怒られるのを見慣れているのでスルーです。さわらぬママにたたりなしです。

日をおいて再度育児休暇の交渉をします。会社は全否定です。ただ私も調べてきたので反撃します。もし取れないなら労働基準局に相談しますというとようやく『本部に確認してみる。』と1歩前進です。ただここからまた2~3カ月『確認中だから』とかわされ続けました。もう取れなければ訴えて辞めようと覚悟も決まっていました。
結局は生まれる3カ月前にようやくOKがでました。OKがでるまで『男性で育児休暇を取った者はいない』や『他の社員に負担が行くから』や『自分はそうは思わないけど、〇〇さんの仕事ぶりを知らない本社の人からは印象が悪いよ』などチクチク言ってきました。今にして思えばパワハラです。そう!完全なパワハラ案件です。

育休が取れる事をママに報告すると、『取れるのは当たり前でいままで取れなかったのがおかしい。有給も取れない会社に20年近く働いて扱いも適当にされて悔しくないの?今までの働きは無駄なんだよ。』とすっごいキレられました。この時は【家にも会社にも責められて嫌だなー】とどこかひとごとでこんなに頑張っているのに誰もわかってくれないと思っていました。

育児休暇を取る前は会社に行く前はご飯を作り帰りは大抵子供が寝たあとでした。私の周りには子持ちでも育児は休みの日ぐらいで家事を手伝っている者はいませんでした。家事をしているだけでも『働きすぎじゃない?』と同僚には心配されていました。私も手助け出来ていると思っていました。

ただ育児に専念するとママの苦労が良く見えてきます。女性はさまざまな事で男性よりはるかに大変です。まず出産では体力をすごく持って行かれます。それに母乳は女性にしかでません。わが家では全て母乳で育てています。ママを見ていると『なぜ私に母乳が出ない!変われるものなら変わってあげたい!』と何度も思うようになりました。
母乳の成分は知っている方も多そうですが、血液を成分に作られています。血液の中にある栄養をガンガン取りこんでおっぱいへと運ばれ赤ちゃんが飲みます。
飲む際も歯が生えてくるとかんだりすることもありめっちゃ痛そうです。私も痛みを知るために洗濯バサミをはさんでひっぱたことがありますが、それ以上に痛いといわれました(笑)

産後個人差はありますが生理が再開します。授乳してても再開します。私はその事実を知らなかったのでママが何でイライラしているかも気づけない事もありました。
子供も気づけませんからそうとうママのストレスはたまっていたと思います。寄り添う時間がなければ絶対に気が付けなかったと思います。次回は何でこんな考えにいたったのかも書いていきます。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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