青春のメロディ再生

　今宵は、時間の流れを一時的に逆行させたかのような夜だった。大学時代に肩を並べて音を鳴らしたバンドメンバー、そして同じ軽音サークルで騒いだ後輩たちとの再会。その中には、住む場所が遠く、なかなか顔を合わせることができない友人もおり、この夜はまさに貴重な宴となった。

　結婚や子ども、健康といった、いわゆる「大人の会話」で盛り上がる。そんな中でも、話題が音楽に移ると、一転して熱気がみなぎる。若かった頃の情熱が、今も変わらず私たちの中に燃え続けている証拠だ。

　距離と時間の制約で、昔のようにスタジオでセッションを重ねることは難しいが、技術の進歩は私たちに新たなチャレンジを可能にしてくれた。遠く離れた場所でも、曲作りを共にするという新しい計画が持ち上がったのだ。最近は一人で曲を作ることが多かったが、久々に共同制作の喜びを味わいたい。何としてもこのプロジェクトを成功させたい。

　そんなわけで、今夜は熱い気持ちでいっぱいになった。まるで大学時代に戻ったかのような興奮を新たに、そして共に音楽を創り上げる喜びを、再び共有するために。夜は更けていくが、私たちの熱意だけは冷めることを知らない。これからも、遠く離れていても、音楽で繋がり続ける友情を大切にしていこう。まさに、変わらぬ熱意を確認し合う、そんな熱い夜だった。