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「メンヘラ闘病記」物忘れ防止ツールとしてのM5

hey guys.
俺は発達障害と二次障害のコンボを見事に決めたメンヘラだ。

物忘れが激しく,自分が何をやっていたのか分からなくなるのは日常茶飯事。熱力学第二法則に従って,部屋がぐちゃぐちゃになり,気が付いたら大泣きのちふて寝をしている有様だ。
それでいて手を付けるのも遅い,スロースターターのおっとりさんだ。

今回はそんな俺が使い続けている物忘れ防止ツールを紹介していこう。

首掛けシステム手帳~

スマートメモ

このツールは言語聴覚士の安田清さんが提案した「スマートメモ」をもとに,マルチタスクに対応できるように改案したものだ。

原案では名刺ケースに名刺よりひとまわり小さい付箋を搭載し,その日何度も思い出す必要がある内容を見返せるようにしている。
首から下げられるよう,名刺ケースにハトメで穴をあけて,名刺ケースを閉じるためのゴムとストラップを通せるようにしてある。
また,拡張版では日常生活に必要な交通系ICカードを搭載できるように改造する,といった痒い所に手が届く工夫も施してある。

https://sa91fb5f942756d67.jimcontent.com/download/version/1603446561/module/13823525934/name/%E3%82%B9%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%A1%E3%83%A2%E5%B8%B3%E7%B0%A1%E6%98%93%E7%89%88%E4%BD%9C%E6%88%90%E6%9B%B8.pdf

↑設計書のPDFはこちらから。

ムムッ,これM5のシステム手帳だったらもっと簡単にできるのでは?

首下げ加工とバンド

プラスチック板を一枚用意し,縦に一センチ余白を持たせてM5のリフィルサイズに裁断する。バンドリフィルと干渉しないように穴あけパンチで一か所穴をあける。適当に周囲を切っておく。
最後の難関は手帳に閉じるための5穴加工だが,気合と根性で何とかするしかない。

手帳の中身

付箋を張り付けるのはリフィルでもいいが,どうせ使うなら推しの顔でも眺めたい。
そこで登場するのがハードケースリフィルだ。

プリンターで定期券サイズの推しのイラストを印刷して適当なサイズに裁断してこのリフィルにぶちこめば,あっという間にディバイダー兼付箋貼り付けスペースの完成である。

難点は推しの顔に付箋を張り付けるという踏み絵イベントが高頻度で発生することだが,おっぱいマウスパッドを使えるオタクの存在を鑑みれば些細な問題である。

カード類

これもカードホルダーを手帳にとじてしまえば解決である。

カードタイプの障碍者手帳と交通系ICカードの2枚が収納できればそれで充分なので,カードホルダーは一枚だけはさんでいる。

ふせんの持ち歩き問題

ポストイットノートは使いやすいが,分厚いという問題がある。
手帳に積むにしても10枚以下が限度なのだ。
出先で付箋が切れたときを想定して,M5のリフィルを数枚挟んでおくことでこの問題は解消できる。

また,カンミ堂さんから発売されている,フィルムふせんを使うという手もある。薄くて持ち歩きに便利。


書きづらいというデメリットは存在するが,タスクが新たに発生したとき,どうしてもマルチタスクをせざるを得ないとき,パソコンのタブのようにタスクに階層性を持たせることができる。

ex)
卓球の練習の準備(一枚目)
¬リュックにラケットとシューズと飲み物を詰める
¬練習着をリビングに出しておく(二枚目)

こんな感じだ。この例では書くまでもないタスクかもしれないが,タスクを細分化しておくことで取り掛かりやすくし,タスクのし忘れを防ぐことができる。

タスクが完了したらそのメモないしふせんは捨てるか,ふせんを日記に貼っておく。

総括

特に発達障害者としての自分を眺めると,いうことを聞いてくれない子供のように感じる時が多々ある。
特性を補助するツールを作るうえで大事なのは「利便性の高さ」も大事なのだが,「そのツールを使うことで何かいいことがある」と自分の中の子供に思わせることなのだ。カウンセラーさんが言っていたことの丸パクリである。
そのための「痛ディバイダー」であり「かわいいふせん」なのである。

手帳の使い方は100人いれば100通りあるものだが,私の使い方は邪道中の邪道である。首から下げるのがダサいとか言われても,首から下げることによる利便性はそのダサさを大いに上回る。ダサいという悪口は残念ながら俺の生産性を一ミリも高めてくれない。無視するに限る。

フェリシモさんをはじめ,世の中には障害特性をカバーする便利ツールが徐々に市場に出回るようになった。
しかし,大人が使うにはなかなかテンションが上がらなかったり,逆に事務的すぎて存在を忘れてしまうことが多々ある。

特性を補助するツールは義手義足の開発に比べると,まだまだ過渡期にあり,デザインと使い勝手を両立する段階に至っていない。
今のところは,各人が試行錯誤して,テンションの上がるものを作るしかないのだ。

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