「宇宙飛行士選抜試験 ファイナリストの消えない記憶」を読んでみて、成功者ではない人の本って珍しいんだなーと思ったこと。

著 内山 崇


本屋でぶらーっと歩いていると
「2021年秋、(宇宙飛行士)募集開始!」

と書かれた帯の本があった。

それが、この本である。


私は宇宙になんとなく憧れていて、宇宙兄弟の漫画も読んだ時、胸が熱くなったりした。

けど、小さい頃から宇宙飛行士になりたかったとか、それこそ今年宇宙飛行士の試験を受けるとか、そんなレベルではない。

たぶん、みんなと同じレベルの宇宙への憧れ。

空って飛べたら気持ちいいよなーとか。
前澤友作社長が月に行くのかぁ、すごいなーとか。
イーロン・マスクが、火星移住計画を本気でやってるのか、すごいなーとか。


なんとかく、宇宙みたいな現実だけど非現実的な世界に憧れている。 

てなわけで、なんとなく買ってみた本。


この本を読んで感じたこと。

それは、失敗した者(この本は、著者が宇宙飛行士選抜試験を受験し、不合格となった過程を描いたもの)の話の本って、珍しいなぁと。

大概の本は、成功者の本である。
けど、この本は違う。

なのに、読み終わった後は、不思議と爽快だった。

何も気にしていなかったけど、大概の本って成功者の本だったんだなーと、そう思った。

失敗した人の話とか、それこそ成功も失敗もしてないような平凡な人の話とかは本にはなっていないんだなーと。


結局、本ってのは、一読者に夢を与えて、君も出来る、なんて言っといて、後は知ーらないって。

そんな気がした。


この本は違う。

私が感じたこととしては、


挑戦することには価値がある、ということだ。

そして、挑戦するなら、熱い想いを持て、とも感じ取れた。


内容は読んでもらえばいい。


成功者は、もちろんすごい。
けど、失敗した者でも、熱い想いを持った者の挑戦は輝いている。


男ってのは、ロマンが全てだと思っている。
(このご時世、男女差別だと言われても、知ったこっちゃない。)

「ロマンに生きられるかどうか。」

私の人生のテーマに掲げているからこそ、とても心に響いた本だった。


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