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小さい外資の社長・支社長・営業部長問題


小さい外資の定義

スタートアップ、中小企業、いろんな言い方がありますが、実は5-10人規模の日本オフィスだけを持つ、外資系企業も非常に多くあります。
多くの場合は、WeWorkなどの利用をしていますが、100名のような規模になると、ちゃんとワンフロア借りてオフィスを構えるケースが多いように思います。

と言うことで、ここでの、小さい外資の定義は:100名までと幅広くしたいと思います。

カントリーマネージャーっ何?

小さすぎるとおかないケースもありますが、基本的にこの役職名の人が支社長です。ただし、権限の幅とかは意外とないケースが多いです。
私も2社でカンマネをやりましたが、ほんと権限なかったです。

カンマネの生態考察

  1. 天下り系:文字通り、外資の大手で営業部長、小さいとこにきて代表に

  2. 渡り歩く系:ひたする同規模の会社を代表として渡り歩く

  3. 昇進系:上がやめて、自然に持ち上がり(特に営業系はなりやすい)

  4. ただの営業部長系:実際の権限は営業部門だけで、他は全部海外にレポートライン(上司がいる所属ライン的なもの)がある

  5. 英語マニアイキリ系:海外大学でもなく帰国子女でもないけど、英語できてイキってる営業上がりのバックグランド

  6. 連絡隊長系:帰国子女や日本在住の外国人などがなっているケース(ほとんど本社への連絡するだけの仕事)

個人的に一緒に働くなら、2と6しかなく、他はとにかく”めんどくさい”人が多いです。特に、1とか2は、外資日本支社での生き残り方がうまいだけの人が多く、業績悪くなったら、「営業が〜」などの理由で人切り・入れ替えをして改革してますアピールで生き残ろうとするケースが多い。当然人望が薄いので、直属の営業マネージャーなどが辞めがち。

多分日本の会社のしっかりしたところからきたら、びっくりするくらい空っぽの人も多いです。。。故にハイスペックな人は外資でも大手のみにするとかすべきと常日頃から思っております。。。

カンマネの好きな話

  1. 「英語どれくらいできる?」:英語マウントが好き(ただし結構下手な人が多い)

  2. 「ストックオプション・RSUでいくら儲けた」:とにかく金と車の話が多く、不思議と自分のことを苗字で言うことが多い(これは世代の問題か?)

  3. 「これいつ受注できる?」:基本的には連絡隊長なので、ひたすらこれを聞いてきます。仕方ないけど。

連絡隊長になってしまう理由

基本的に相当程度大きな外資か、もしくはジョイントベンチャーみたいな形式でもない限り、判断できる内容がほぼない。採用するかどうか(英語できない候補者)だけなどです。

では、何するの?というと①海外との電話会議に出て数字の報告、②数字の報告をするためにSFDCのレポートを眺める、③重要案件の状況を営業と打ち合わせる、などなどです。

厄介なのが、若めで初めてこの役職についた場合で、やる気満々なので会議と分析をひたすらするわけです。何も決定権限ないのに。。。

一番の腕の見せ所

コロナ禍以降はなかなかないと思いますが、

  1. 出張(大体シンガポール、たまに本社)

  2. 本社からの来客対応(ここで自分がいかにみんなを上手くまとめてるか見せるのが腕の見せ所)

  3. 四半期・半期などでのプランニングを本社へ報告(いかにマーケティングや人員拡大すれば売上でるか、無理なストーリーを作る能力が必要)

で、社長・支社長・営業部長、どれなの?

基本的には、自分のことを「社長」と思っていますし、名刺にもそう書くケースがあります。(登記してるのか怪しいですか、代表取締役なども使うケースあり)

ただ、xx銀行のxx支店長が「私は頭取だ」と言ってるくらい微妙ですね。
10社くらい渡り歩いてみて思いますのが、結局支店長・営業部長という位置付けが妥当ですね。本社から見たら支店長。

社長や経営者と何が違うのか

圧倒的に異なるのが、「財務責任(所謂PL責任)」の有無です。
ほとんどのカンマネは日本支社の粗利・利益率などもわからないし、そもそも銀行もないし、顧客との契約書への署名・押印の権限もないです。

PL責任があったら、そもそもオフィスや採用も慎重になるわけですが、そういう感覚はなく、コーポレートカードで飲み食いできないなら、転職しようかなみたいな人も少なからずいます。なんでも経費申請とか。

まとめ

何でこれを書いたのかにもつながりますが、外資系を選んだら最後、役職がつくかどうかは別として、プロ外注みたいなイメージで独立した気持ちで仕事するしかないと思います。

尊敬できる上司に当たるとか(これは外資じゃなくてもそうですが)、これは奇跡。みんな在籍しても5年くらいと思っている人が多いので、適当です、一言で言うと。

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