膀胱炎の代表的な漢方薬

すごくナンセンスなタイトルですが・・・。
思わず「膀胱炎かも??」っと思ってしまう排尿にまつわる不調に対して、使われている漢方薬を列挙します。

処方箋でみかけた膀胱炎の漢方薬=猪苓湯

調剤事務として調剤薬局で働いていた時、
泌尿器科の処方箋でよくみかけた漢方薬は、猪苓湯です。

膀胱炎と言えば、猪苓湯というくらいに頻繁に処方されていたのを覚えています。

ドラッグストアで買える膀胱炎の漢方薬

膀胱炎に限らず、排尿に関する不調(頻尿・夜間頻尿・残尿感・尿白濁・血尿・排尿痛など)に対する漢方薬はいくつか用意されています。

●猪苓湯(膀胱湿熱証):冷えがあるようであれば使わない
●五淋散(湿熱薀結 熱淋・血淋・砂淋):バランス型ファーストチョイス
●竜胆瀉肝湯(肝胆実火・下焦湿熱):尿白濁の時に

●清心蓮子飲(心因性の頻尿:肝鬱気滞・心火):精神的な頻尿
●当帰芍薬散(肝気乗脾⇒肝血虚・脾虚湿滞):妊婦の膀胱炎(尿量減少による)

●八味地黄丸(原因:腎陽虚):下肢のだるさを伴う頻尿
●知柏地黄丸(原因:腎陰虚):ほてり・熱感などを伴う排尿の不調に

生薬製剤
◎腎仙散(誰にでも使用できる):膀胱炎のファーストチョイス
抗菌作用のあるウワウルシが配合されている。生薬数が多いの効き目はマイルド

おまけの西洋薬
フラボキサート塩酸塩(レディーガードコーワ)
女性専用の頻尿・残尿感の治療薬
薬理:膀胱の平滑筋を弛緩して、膀胱に溜められる尿の量を増やして、
頻尿や残尿感を改善していく治療薬。
男性の場合は、前立腺疾患が隠れてしまう可能性があるため、女性専用となっている。

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