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放射線治療医って?
今回は、放射線治療を提供する医療スタッフから「放射線治療医」をご紹介したいと思います。
「放射線治療医」って聞くと、その名の通り放射線治療をする医師ということがわかります。
放射線治療医って何をする医師なのかを、日本放射線科専門医会の記載を参考にご説明したいと思います。
上記のホームページ(抜粋、一部修正)によると、放射線治療医=放射線腫瘍医は、
患者さんに対して、全身のすべてのがんと一部の良性病態について、患者さんの話しを良く聞いて、症状と患者さんの希望や哲学を把握し、適切な診察と検査を行い、治療法 を患者さんとともに考え、最適な放射線治療を持ちうる最良の技術と精度で提供する。
他のがん診療に携わる医師に対して、さまざまな治療法を合わせた集学的治療の中で、 放射線治療の活かし方を提案し、個々の患者さんに最も適した治療法を議論します。
社会に対して、放射線治療の意義・特徴・効果・有害事象などについて市民公開講座などにより広く啓発活動を行い、患者さんがより自分にあった治療法を選べるようなヒン トを提供する。
などを担当します。
実際の放射線治療医の日々の業務としては、
放射線治療を希望する患者さんの病状を把握し、放射線治療の適応を判断します。
その後、様々な検査情報から放射線治療を照射する範囲を決定するとともに、どのような放射線の技術を使って放射線を照射するかを検討します。(治療計画)
治療計画は、放射線治療医のみならず、診療放射線技師や医学物理士と協力して作成します。そして、最終的にどんな方法で放射線を照射するか決定します。
放射線治療が開始されたら、定期的に患者さんを診察し、副反応の程度の確認とともに、必要に応じて、副反応への対応を看護師とともに実施します。
放射線治療後も、定期的に診察を実施し、放射線治療後の病状を確認します。
「放射線治療専門医」を探せ!
放射線治療を担当する医師のうち、専門的な知識を有するものは、「放射線治療専門医」と言います。「放射線治療専門医」は、上記の日本放射線腫瘍学会のホームページから探すことができます。
このホームページでは、都道府県別に、どの施設に「放射線治療専門医」がいるか確認できます。お近くの医療機関に「放射線治療専門医」はいましたでしょうか。
日本全国に、放射線治療施設は、約850施設ありますが、「放射線治療専門医」は、1,334名(人口10万人あたり1.1人)(2020年9月)しかおらず、米国の人口10万人あたり1.6人よりも、非常に少ない状態です。
よって、良い放射線治療を受けるためには、「放射線治療専門医」がいる医療機関を探して、自分の「がん」の治療に放射線治療を利用できるか、聞いてみても良いかもしれません。
今回は、「放射線治療医」について、ご紹介しました。
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