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入社後2ヶ月でなぜカミナシ新卒行動指針(β版)を策定したのか?

こんにちは!
カミナシでフィールドセールスを担当している井上(@daisuke_isa)とカスタマーサクセスを担当している出口(@kdeguchi37)です!

2022年4月にカミナシに新卒1期生として入社した僕たちは、入社してすぐから着手し始め、5月の全社出社日にカミナシ社員に向けて新卒行動指針を発表しました。未来のカミナシ新卒社員に「1期生は入社してからどんな取り組みをしていたか」を記録として残すために、また、スタートアップに就職したけど周囲の新卒がどんなことしているかわからないといった方向けにまとめましたのでぜひ最後までご覧いただきたいです。

全社員向けに発表した様子


新卒行動指針策定のきっかけ

きっかけは、「カルチャー研修」という新卒研修で生まれたCEO諸岡さんのアイデアからでした。
そもそもカミナシでは僕たち2人が初めての新卒ということもあって、これまで様々な場面で、「新卒は中途のメンバーにスキルで劣っていても、会社のバリューを誰よりも体現するメンバーとして、会社を盛り上げてほしい」ということを想いとしていただいておりました。
そうした中で、新卒研修のプログラムの一環として4/7に開催していただいた「カルチャー研修」で、諸岡さんから、何故カミナシにとってカルチャーは重要で、バリューを体現するとはどういうことなのか?というお話しをいただきました。
そして、新卒には1ヶ月目から会社を変える力があるんだ。という話の流れで、カミナシのバリューとは別に、
・新卒カルチャー・バリューを作ること
・5月の全社出社日(5/20)で発表
・やり方や発表内容は新卒社員の2人で決める
ということが最後の5分で突如として決まりました。



どのような策定プロセスを経たか

【2人でのディスカッション編】
諸岡さんの話をいただきやる気満々で会を終えた僕達でしたが、2人で再度どう進めるかを話し合い、愕然としました。
そもそも、どういうものを2人で作り上げれば社内のメンバーにとっても、僕たちにとっても大きな意味があるものになるのか、お互い皆目検討がつかない状態だったからです。

その中で、まずは自分達が思うゴールを考えることから始めました。
そこで決まったことが、「既にある一つ一つのバリューを自分達仕様に作り直すのではなく、そのバリューを体現するにあたっての根底にある行動指針を作ろう」ということでした。
経験豊富な先輩たちと違って、すべてが初めての僕らはどう行動して良いのか迷うことがあります。そんなときに「この行動指針に基づいて行動すれば良いんだ!」という柱になるものがあれば自信を持って行動できる、それが本当に価値あるものだとお互いが思えたのです。

2人のディスカッション記録

しかし、部署も違う、置かれている状況も違う、課題としていることも違う、社歴を含めてこれまでの経験も全然違う2人の共通の行動指針を決めるのはなかなか難しく、
期限である5月の発表までに2人が納得できる気配は全くしませんでした。

ちなみに2人で話したテーマとしては以下です!

  • なぜ中途だと作らないけど、新卒だとこれを作る意味があるんだろう?

  • 新卒がやっていたら良さそうなDo’sは何で、逆にやっていたら違和感があるDon’tsは何か?

  • カミナシで僕達の目から見て物凄くバリュー体現している人は何が違うんだろう?


【ワークショップ編】

危機感を抱いた僕達は、取り組みの一連を知っている人事のレイチェルさん(@INOUERAY)にこのゴールで方向性は問題なさそうか?どうしたら2人が納得できるものが作れるのか相談しました。
なんとかそこでゴールについては大筋では問題なさそう!との言葉をいただくことができました。ただし、作るための方法論を考えるところから行うのは時間がかかり過ぎる上、既に始まっている業務との兼ね合いもあるので時間をかけ過ぎるのは望ましくない、ということからレイチェルさんが、なんとその日中に新しいワークショップを作って共有してくださいました。
以下がその内容になります。

レイチェルさんがいなかったらどうなっていたことやら
ワークの内容


新卒行動指針は「凡事を考え、追求し、徹底する」

これらを経て最終的に2人が辿り着いたのが、

新卒行動指針- 「凡事を考え、追求し、徹底する」です。

これまで井上はインターンとして1年弱、出口は2ヶ月弱カミナシで働いてきた中で、ワークをするまで言語化はできていなかったものの、2人とも共通してカミナシのメンバーは凡事徹底のレベルが凄く、それがカミナシの成長を支えていると感じてきました。

それをお互いが感じていた中で、ワークショップを経て、お互いに共通する凡事をあえて具体的に書くのではなく、各々が自分自身で徹底すべき凡事を考え抜き、徹底し、その時の自分自身の状況に合わせてアップデートし続けることに決めました。
2人とも違う目標を追いかけ、違う課題感を感じている中で無理に凡事の中身を合わせる必要はないと考えたのです。


この行動指針を掲げる意義をサッカーに例えてみる

では、なぜこの行動指針が大切なのか、これがあると会社としてどんな意味があるのかについても書いてみます。カミナシが強い会社として事業を成長させていくためには何が必要でしょうか?社会に出て間もない僕たちは強い会社組織がどんなものかわかっていないため、経験があるサッカーで考えてみました。サッカーが強いチーム、弱いチームの1番の違いは何でしょうか?    

サッカーが強いチーム、弱いチームの1番の違いは何でしょうか?  みなさんも考えてみてほしいです。  

結論、当たり前のレベル(基準)の違いが1番だと思います。

サッカー部に所属していた高校時代、全国優勝するような強豪と試合をしました。普段対戦しないような圧倒的格上と試合する前に考えていたのは、「物凄くボールを扱う技術が高くて、肉体的にも強いのではないか」ということでした。しかし、実際に試合をしてみて感じたのは、「想定したほど足元の技術は高くないし、肉体的にも何だか戦えそう」ということでした。(もちろん完敗しました。)

では、なぜ全国優勝するような強豪は強いのか?

今振り返ってみると、「チームとしての当たり前のレベルが高かった」です。全国優勝するような強豪からすれば、自分のいた高校は、たかが県大会でベスト16とか32くらいの圧倒的格下の高校。そんな相手に対しても、彼らはボールを取られたら血眼になって取り返しにくるし、どんな状況でもスライディングをしてきます。また、何よりも凄いと感じたのはチーム内で交わされる声。普通、パスが少しずれた程度では何も言いません。しかし、彼らはパスを出した選手に物凄いフォローの掛け声を言っていました。
感じたのは、周囲に要求する当たり前のレベルの高さ。全国優勝するような強豪が長い間全国のトップで戦い続けられる強いチームで居続けることができるのは、そうした当たり前(凡事)のレベルの高さを先輩から後輩に受け継ぎ、そのまた後輩が先輩となって後輩に受け継ぎ続けてきたからだと思います。

カミナシも強いチームを目指しています。そこで信頼も実績もない僕たち新卒が、凡事を考え、徹底することで今いる他の中途社員の先輩に良い影響を与えることができ(しょぼいあいつらがこんなに徹底して頑張っているんだから、自分達頑張ろうとなるはず)、カミナシチームとしての当たり前のレベルを上げることができると思います。

また、僕たちが当たり前のレベルを高くし、徹底することで将来入社するであろう新卒に対してその高い基準を引き継ぎ、またその高い基準が次の世代に引き継がれて、カミナシとして強いチームであり続けられると思います。そのための最初の基準に僕たちはなりたいと考えています。そして自分達自身にとっても最初の1年の過ごし方がこれからの社会人生活の基準になります。最初に作る基準は最も大切で、後からは変えられません。僕たち新卒同期で20年後に美味しいお酒を飲むためにも、お互い切磋琢磨しあい、僕たちは行動指針として「凡事を考え、追求し、徹底する」を掲げました。


各々の行動指針

しかし、それぞれこれまでの経験も違うし、置かれている状況が違います。そのため、「凡事を考え、追求し、実行する」という行動指針に紐づく形でそれぞれの凡事を考えました。

出口が考え、追求し、徹底する凡事は「頼まれたことは必ずやりきること」です。正直、カミナシでインターンを経験してきた大輔くんと比較すると何の実績もないし、信頼もないと思います。そんな自分がいきなり大きな仕事を任されたりはしないです。なので、まずは上司やメンターからも言われている通り信頼を得ることが大切だと思います。信頼は、小さなことの積み重ねでしか得られない。まずは頼まれたことを必ずやり切ることで信頼を得ていきたいです。

井上が考え、追求し、徹底する凡事は、「全てを前向きに振り返り、明日の自分に活かしていること」「常にゴールから逆算して行動すること」「自分の身体と心の状態を把握していること」です。この3つを自分自身の凡事として掲げることにしたのは、単発ではなく長期的に成長し続けるために今の僕が最もできていないことだと感じていたからです。
正社員になってからの1ヶ月半を振り返ると、業務追われ、日々の反省や振り返りが減り、目標から日々の具体的なアクションプランを自分で決めることが中々できず、指示待ち人間に陥りかけていました。これらはそうならないために僕自身に課した戒めです。


2人が掲げている凡事は今1番大切にしたいことをβ版マインドで作ったものなので、3ヶ月後には変わっているかもしれません笑。掲げることに意味はなく、徹底することに意味があるので、掲げた凡事を徹底できているか週次の1on1でチェックしていきます。


最後に

ここまで読んでくださった方、拙い文章にお付き合いいただき本当にありがとうございました!ぜひ「スキ」をいただけると励みになります!よろしくお願いします!


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