9月10日(マツダスタジアム)18時開始予定の広島-巨人20回戦のみどころ

予告先発は広島が森下(10勝6敗)、巨人が菅野(13勝6敗)

今季のペナントレースを占う戦いがマツダスタジアムと甲子園球場で同時に始まる。

甲子園球場では阪神・青柳(1勝3敗)とDeNA・東(12勝2敗)の先発で始まる。

マツダスタジアムは究極の右腕対決だ。10勝6敗、防御率1・94の森下が13勝2敗、防御率1・66の菅野と投げ合うことになった。菅野は開幕から神宮球場、バンテリンドームナゴヤ、神宮球場などでビジターでは負けなしの9連勝中…

巨人は特殊な準備をして広島に乗り込んできた。5月下旬からサンデー菅野だったのに、わざわざ中8日できょうに無双の右腕をぶつけてきた。3連戦カード頭で投げるのは2023年8月8日の阪神戦(東京ドーム)以来となる。そしてマツダスタジアムのマウンドは2022年7月2日以来。この時は7回無失点(勝ち負けつかず)だった。

あす登板が予想される戸郷も8月31日(土)に投げたあと、9月5日(木)のヤクルト戦(岐阜・長良川球場)に投げ(7回無失点)、今度は中5日で登板する。あさってのキグリフィンには8月21日の東京ドームで7回1失点の好投を許している。

首位を確たるものとするため阿部監督がチョイスしたこの3人からカープ打線は先制することが必須条件となる。完全失速したここ6試合のうち先制された試合が5度あり、その瞬間に負けが決定(結果的に)した。先手必勝!

菅野とは6月30日の東京ドームで1度だけ対戦。五回まで抑えられて六回に野間の内野安打と小園の右前打で降板には追い込んだが、攻略しきれていない。試合は3対2で巨人勝利。このカードも接戦が多いが、そんな展開のひとつになった(先発は玉村で4回3失点)。

<ここ6試合のうち先制された試合が5度>を誰より強く意識するのは森下だ。その不本意なやられ方をした中のひとり。前回、横浜スタジアムでの週頭登板で初回に1点、二回に1点、四回に3点を失う0点の内容で、そこからチームの迷走が始まった。

巨人相手には2021年10月10日の白星から12戦負けなしの8連勝中というプラスの数字を追い風にいかにうまく立ち上がり、そしてゼロを並べ続けるか…このところ初回もしくは二回に先発陣が柵越えされて低調な打線が余計に焦る、という悪循環になっており一発を許すのも禁止!

今季の巨人戦は4試合に投げて2勝、対戦防御率は3・33。前回対戦は8月20日の東京ドームで5回8安打3失点と良くなかったが打線は初回に2点、四回に5点も援護してくれた。二回、先頭の岡本和にチェンジアップをレフトスタンドに運ばれた。

その前が7月9日の灼熱のマツダスタジアム。四回、一死一、三塁で岡本和にこの時はカットボールを右翼席に持っていかれていて、トータル11の4、打率・364と打たれている。

ほかにも坂本9の4、打率・444,門脇10の4、打率・400、岸田5の2、打率・400、浅野202、打率・1000、オコエ6の3、打率・500と対戦打率で見れば厳しい数字が並ぶ。

ここまでくれば「相手ウンヌンではない」が新井流…されどデータはやはり傾向と対策には欠かせない(もちろんカープがそれを怠っているわけではない)。それは立浪竜が毎度毎度、マニュアル化した継投でカープ打線を封じたことでも明らか。過去を検証してそのデータを超えるパフォーマンスを発揮することが肝要になる。

なお、今夜の試合、チケットはまだ残っている。マツダスタジアム周辺に棲みついて転売ヤー稼業でボロ儲けしていた連中が横行していたころとは隔世の感あり…

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