6月27日(マツダスタジアム)18時開始予定のDeNA10回戦のみどころ

予告先発は広島が床田(6勝1敗)、DeNAが大貫(3勝1敗)

6月23日(マツダスタジアム)の当チャンネルで以下のように綴った。

 
<注目は横浜スタジアムだ。阪神を迎えて今永、東、バウアーをぶつける。DeNAの交流戦初優勝の最大の原動力は先発陣。阪神は、今季も合わせて横浜スタジアムで10連敗中。ベイスターズファンも敵に回して初戦を落とすようなら、2・5差をいっきにひっくり返される恐れすらある>
 
で、結果は“まんま”だった。
 
 
また6月20日のカープダイアリーチャンネルは次のタイトルだった。
 
<第8295話「育成兼ね勝率5割の新井カープとDeNA交流戦初Vに見るvs佐々木朗希、山下舜平大、高橋光成…考察」>

以下、記事内容

交流戦はDeNAの初Vで決着した。11勝7敗でソフトバンク、オリックス、巨人と勝率で並び、1イニングあたりの得点率と失点率の差で上回った。
DeNAは18日、11勝6敗で首位に浮上。この時点で勝負は11勝7敗で日程終了のソフトバンク、2試合を残して9勝7敗の楽天に絞られた。

オリックスと巨人も11勝7敗。しかしゴール時点での得失点差率でソフトバンクを下回った。

DeNAは19日の日本ハム戦に勝つか引き分けで初制覇が決まったが、延長十回3-4で競り負けこの日の楽天戦の結果待ちに…。楽天がヤクルトに0-13で大敗して吉報が届いた。

DeNAは総得点80、総失点59で得失点差+21、得失点差率・140。
ソフトバンクは86得点と65失点で同じく+21、得失点差率・135。。
巨人は12球団断トツの25本塁打、打率・274で72得点と55失点の+17。得失点差率・110。

オリックスは66得点と56失点で+10、得失点差率・068。


DeNAはカープとともに交流戦最弱のレッテルを貼られていたが、これでイッキに黒歴史を塗り替えた。ペナントレースを盛り上げる本拠地での応援風景ですでにDeNAの後塵を拝するようになったカープは、交流戦のステージでも先を越されたことになる。


2022シーズンまでの両者比較
最下位数 C…6回 DB…5回
平均準員 C…8・6位、DB…8・4位
トータル勝率 C…・419、DB…・414
ところでDeNAの勝因はどこにあるのか?
2023年シーズン両者比較(順位)
チーム打率 C…238⑧ DB…258④
チーム本塁打数 C…7⑪ DB…8⑩
チーム総得点 C…61⑦ DB…80②
チーム総失点 C…76⑩ DB…59⑤
チーム防御率 C…3・87⑩ DB…2・93③


当然ながら投打のバランスで見るとDeNAが遥かに上を行く。そしてカープ首脳陣はオフェンス面まずまず、ディフェンス面課題あり、という評価の上にこの先の戦いを見据える。

この傾向は「4点取られたら90%負け」(9敗中8敗が4失点以上)だったことからも頷ける。

実は、それと真逆の現象がDeNAの試合運びでは顕著だった。

DeNAは5月30日の交流戦開幕戦で楽天・則本に土をつけた。6回9安打2失点と則本は試合を作ったが、9回2失点完投勝利の今永が相手の上を行った。
カープは6月13日のマツダスタジアムで5回0/3、3失点の則本に白星を献上した。大瀬良が5回5失点と打ち込まれたからだ。

DeNAは6月3日の西武戦で6回4失点の高橋光成にも土をつけた。バウアーが8回2失点で試合の流れを渡さなかった。

カープも6月17日のマツダスタジアムで高橋光成を4回でマウンドから引きずり下ろしたが、森下の力投により6対4辛勝だった。

DeNAは6月9日のオリックス戦では山下舜平大から6イニングで4点を奪った。この時もバウアーは7回2失点だった。

カープは6月1日の京セラドームで2対9完敗。山下舜平大からは六回までに敵失絡みで1点しか奪えず、コルニエルが5回2/3、4失点で試合を壊した。

DeNAは佐々木朗希も攻略した。6月18日の横浜スタジアムで令和の怪物から、牧の2本の適時打、宮崎の一発で4点を奪い六回で降板させた。怪物と投げ合った石田は5回1失点だった。

6月11日のZOZOマリンスタジアムで黒原が5回1/3で5失点、佐々木朗希が7回で2失点だったのとは対照的だ。

新井監督は交流戦ラストの西武戦で相手の平良に対して河野佳を先発させたように「育成」にもウエートを置きながら交流戦を積み重ねていった。黒原やコルニエルはその期待に応えることができなかった。

DeNAは交流戦借金3で終わった首位阪神まで2・5として、今のチームバランスを維持しながら近いうちに首位に立つ可能性がある。リーグ戦再開でいきなり本拠地に阪神を迎える。首位まで6差のカープは0・5差で追う3位の巨人をマツダスタジアムに迎え、強力打線を九里、大瀬良、森の先発陣で封じにかかる。

…記事は以上


幸いにして上記、記事に出て来た今永やバウアーとは今回当たらないですむ。

だがきょうの大貫も難敵だ。

大貫は交流戦前のラストゲーム、5月28日の中日戦でプロ初完封まであとアウト1つ、8回2/3を投げて4安打1失点で今季初勝利を挙げた。カーブ、スライダーがいいところに決まった。
 
6月11日のオリックス戦も6回3失点にまとめて2勝目。二回までに7得点の援護がありテンポ良く投げた。

さらに6月17日のロッテ戦も6回1失点。ファーム調整からの再昇格で3連勝をマークした。この日も打線の援護を受け、ストライク先行、無四球とテンポの良さは相変わらずだった。

今季の大貫との対戦は4月22日のマツダスタジアム、1度だけ。5回4安打3失点、自責2。得点はスプリットボール、真っすぐストライク1―1からのスライダーを右翼席に運んだ龍馬の3ラン。

きょうも三番でスタメンの秋山はこの時、見逃し三振、一ゴロエラー出塁だった。マットは見逃し三振と空振り三振…

打線が6回で3点まで、と想定すれば、床田のピッチングに期待がかかる。もちろん4点取られたらその時点で敗色濃厚。

床田は4月末から7戦連続クオリティスタート成功中でその間、5勝1敗のハイペース。前回6月16日の西武戦(マツダスタジアム)は9回5安打完封。結果、現在防御率トップの1・69は非の打ちどころなし。(当チャンネルでは“別人28号”と呼ばせてもらっている…)

DeNA戦だけを見ても今季3戦2勝無敗。計20回1/3で失点は4。5月2日の横浜スタジアムで関根に適時打されたのと、前回5月16日の敵地でソト、山本にソロを打たれただけ…。

ただこの日は三塁打を許した関根が内野ゴロの間にホームを踏んでおり、関根はきっちり抑えたい。

関根は先の阪神戦で2試合連続マルチ中。対カープ戦打率・424と凄まじい。同様に先の阪神戦で戦列復帰(左ふくらはぎ肉離れ)した桑原も対戦打率は・438。同じく宮崎・370(通算は・378と怪物化…)も含めて相性を考えれば注意が必要だ。

首位DeNAまではゲーム差4・5。ここまでは3勝6敗と後手に回っている中でまずは2勝1敗目標。ひとつ差を縮めたい。

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