8月31日(マツダスタジアム)18時開始予定の広島-ヤクルト17回戦のみどころ

予告先発は広島が大瀬良(5勝3敗)、ヤクルトが高橋奎二(5勝7敗)


昨夜のRCC(中国放送)、夕方ローカルワイドは笑えた。インタビュー場所は、広島イチの人通りがある本通り。台風の影響などを取材するカメラ―クルーがある男性にマイクを向けた。


-お仕事は?


きょうは休みになりました。


-ご職業は?


野球をやってます…


…って、あなたは広島が生んだ球界の星、田口麗斗さんじゃないですか!当然、このネタはSNSでも瞬く間に広がった。


ニュースを報じる局側もよくしたもので、最初はネタを明かさず「野球をやってます」のタイミングで<広島新庄高校出身 田口麗斗投手>のテロップを映像にかぶせた。(注・テロップはニュース映像編集後、オンエアする際に、担当者の合図で“生付け”するから、そのタイミングが極めて大事になる、焦って先にネタ明かしするのはNG)


台風の影響で29日の神宮球場ヤクルト-巨人戦は中止。その時点では30日のマツダスタジアム広島-ヤクルト戦も中止(今季ヤクルト戦中止は3度目)が発表されていた。


田口は「きのう新幹線で東京から来ました」と29日の夜までに無事、前々日広島帰省に成功したことをアピール!しかし一方で、静岡手前で新幹線が先に進めなくなり引き返したヤクルト選手もいたという。


この話にはちゃんと落ちがあって「今日は明日に向けて、マツダスタジアムでは全然勝っていないので勝てるように練習します」の締めコメ。おかげでさらに価値のあるニュースに仕上がった。


ヤクルトは今季、広島戦の対戦成績が5勝11敗で借金6はセ5球団でワースト。しかもマツダスタジアムでのそれは7戦全敗。同じく広島出身の高津監督とともに、台風一過の故郷の空を見上げながら反抗に転じるつもりなのだろう。


そんなこんなで、31日午前8時時点での広島市内には青空が広がった。しかも暑い。呉線の広-三原間が始発から運転を見合わせるなど県内、そして中国地方各地で一部台風による影響も見られるが、マツダスタジアムナイトゲームはOK!午後6時30分からエディオンピースウイング広島でも、サンフレッチェ広島がクラブ新記録の7連勝を懸けてFC東京と対戦する。広島が熱い!


で、ここからがきょうの試合のみどころ。巨人に首位の座を明け渡し、0・5差で追撃態勢の新井監督、大先輩の高津監督からイッキの連勝いただき!ぐらいのソロバンは弾いているだろう。最大14あった貯金が12まで減っているのだから…


台風に振り回された選手たちには各自、万全のコンディション作りが求められる。台風の動きを見ながら30日、ナゴヤ宿舎から貸し切りバスで新大阪まで移動。3時間の長旅になった。新大阪から山陽新幹線を使って広島での解散は昼過ぎで全体練習はなかった。


先陣を切る大瀬良は先週土曜日のマツダスタジアムで阪神相手に5回2/3、2安打1失点で2か月ぶりの勝利投手。援護点2で勝ち切った。


その前の土曜日(17日)が神宮球場で、高橋奎二との投げ合いに敗れている。5回2/3、7安打6失点。六回、打順3回り目で5安打を集中されKOされた。今季、ヤクルト戦は3試合に投げて0勝1敗、対戦防御率4・76。巨人のそれは0点台、他の3球団は1点台だから簡単にはいかないかもしれない。


それにしても高津監督はなぜか高橋奎二をどんどんぶつけてくる。これでロングリリーフを含めて7度目の対戦になる。対戦防御率1・75は際立っており、5勝(7敗)のうちの2勝を稼がれている。ただ、マツダスタジアムでは2試合投げて0勝1敗。


対戦成績12の5の堂林、14の5の野間らで攻略の糸口をつかみたい。末包は17日の対戦で左翼越えソロ。菊池も一発放っている。


なおヤクルトはマツダスタジアムでの7敗のうちブルペン陣に負けが4つもついている。清水が2敗、そして田口も2敗で、6月27日に坂倉にサヨナラ2点二塁打を、7月13日の延長十一回には石原貴規にサヨナラ弾を浴びている。

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