カープダイアリー第8436話「2015年ドラフト5位の龍馬”オリックス5年15億円以上”報道、同年ドラ1阪神高山と14年ドラ2の薮田は同じ日に…」(2023年11月15日)

各紙がいっせいにFA関連や注目選手去就ニュースを報じ始めた。一番の注目は巨人の中田翔。本人から巨人側へ、あと2年残っている複数年契約を解除して自由契約になる申し出があったという。


2022年までにゴールデン・グラブ賞5回の右のクラッチヒッター。しかし原監督最終年となった今季は、坂本のコンバートで三塁を守っていた岡本和真が一塁へ。守るところがなくなった。阿部新体制でも先が見えなかったのだろう。2021年途中に日本ハムから巨人に移籍したが“外様”では長くは続かなかった。


龍馬についてはデイリースポーツ広島刷り一面が「地元大阪オリ移籍有力」の大見出しを打った。大阪市港区出身、中学時代には京セラドーム大阪に近い大阪リトルシニアに所属、と“地元愛”を強調している。


さらに「5年総額15億円以上を準備 敦賀気比では吉田正尚が1学年先輩の縁も」と伝えた。


日刊スポーツは「4年総額10億円以上の大型契約」でオリックスの西川誕生は秒読み段階、とした。


「交渉解禁」はあす16日。


日南秋季キャンプは第3クール2日目。龍馬を送り出した新井監督は末包、田村、中村健人のランチ打撃を見守った。今季四番も打った打撃力の流出をどうやってカバーするか?


末包はファーストでのスタメン機会が増える可能性がある。そうなれば3年目を迎える田村にかつての鈴木誠也のような道を歩んでもらう必要がある。4年目で「神ってる」と言われるような…


打撃練習とはいえ、田村は柵越え4連発。右に強く引っ張るその逆スピンのかかった放物線。2月の日南で龍馬が見せた驚異的な飛距離のロングティにはまだまだ及ばないが、しかし伸びしろは十分にある。


サードでは朝9時の早出から林と内田が鍛えられている。外野の一角とともに“空き”のあるポジション。内野手としての適性をテスト中の久保も加えた3人は午後からは室内練習場とそのあとサブグラウンドでボールを追いかけた。守備が安定しないと打撃にも集中できない。


「末包さんには負けらない」と話す林がどこまでの一軍戦力になれるか?それともこのまま終わるのか?今がその分岐点。「時間はムダにできない、あっという間に過ぎていく」かつて鈴木誠也はまだ二十歳そこそこでそう話していた。そこで“乗り遅れる”とすぐにしっぺ返しがくる。


千葉県鎌ケ谷市の日本ハム鎌ヶ谷球場では12球団合同トライアウトがあった。


参加者合計59人。1球団平均で4・9人。巨人とヤクルトからは最多の8人、オリックスからも7人を数えた。


カープ勢は薮田、行木。今季、火の国サラマンダーズで投げた山口翔の姿もあった。


薮田は打者3人ずつと対戦するシート打撃で四球2つと空振り三振。“らしさ”を存分に発揮した。三振を奪ったのは阪神の高山。


高山は2016年の新人王。薮田は2017年15勝3敗、勝率第1位。そんなふたりがNPBの舞台に立つためにやるか、やられるかの真剣勝負をすることになる。


ドラフト2位指名だった薮田入団の翌年、2015年ドラフト5位入団が龍馬、高山も2015年のドラフト1位…

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