カープダイアリー第8577「勝負の年の立浪竜に2試合連続完封負け、花冷えカープ打線の憂鬱」(2024年4月6日)

今季初めて3万人を超えたスタンドからため息が漏れて、九回の反撃も叶わなかった。中日4人目、松山の前に菊池と代打羽月のバットはフォークに空を切り、真っすぐに押された田中広輔のバットは一ゴロに終わった。

だが八回までは毎回の10安打。ヒット数は中日と一緒でもスコアは0-4、2試合連続の完封負け…。広島市内のサクラが見ごろとなった土曜日に、カープ花冷え打線は深刻さを増しつつある。

「とにかく先制して逃げ切ること!」

試合前に藤井ヘッドがそう話していたように“投高打低”を地でいく中日相手には“先行逃げ切り”が得策だ。昨季の対戦成績12勝12敗1分けは、どちらに転んでもおかしくないことを示唆している。

前夜は柳を打てず、九里を援護できかなかった。

この日の相手は、ドラフト1位で西武に入団してから19年連続で勝ち星を挙げてきた涌井。五回までは1安打ずつ、六回には一死から堂林が三塁線を破る二塁打を放ったが、、あと1本が出ないまま4点を追いかける七回は先頭の田村俊介が右中間三塁打…。しかし菊池が一邪飛に倒れると、二番手齋藤の前に代打松山は浅い左飛、粘る田中広輔も左飛に倒れた。

スタメン
サード田中広輔
レフト上本
ショート小園
ファースト堂林
センター秋山
キャッチャー坂倉
ライト田村俊介
セカンド菊池

来日初先発のハッチは5回8安打3失点で降板して黒星がついた。

初回は3人で抑えたものの21球を要し、二回は3連打で二死満塁とされたが涌井を抑えた。

だが三回の一死一、三塁では踏ん張り切れず、四番中田翔に先制犠飛を上げられた。五回の二死一塁では、詰まらせるつもりで投げた初球のツーシームが甘く入りバックスクリーンに運ばれた。九里のシュートを殊勲打にしたポイントゲッターへの内角攻めは、厳しくいかないとやられる。

立浪監督は3年契約の最終年。2年連続最下位からの巻き返しを目指して戦い方を変えつつある。

自慢の投手陣を援護すべく、上位から下位までそれぞれがそれぞれの持ち場でやるべきことをやろうと食らいついてくる。一番三好、二番田中幹也、七番加藤は指何本分か短く持ったバットでコンタクトしてきた。決め球がないと苦労することになる。

補強の目玉になった中田翔が効いているのは間違いないが、それだけではない。

対するカープ打線は“シャイノルズ”を欠いたまま、これで開幕から7試合を消化してチーム本塁打数1(田中広輔)、1試合平均2・4点は中日の2・6点とどっこい、どっこい。

それでは今のカープ投手陣に、相手を完封する力があるのか?ないのか?あすの第3戦の予告先発は黒原、となっている。


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