カープダイアリー第8422話「秋山右膝手術でますます来季の打線の軸に誰を据えるのか?難解なパズルに…」(2023年10月31日)

マツダスタジアム秋季練習2日目。

野間と大道が別メニューで参加した。今季もまた新井監督の「罰金指令」にもかかわらず故障多発だった野間は、この時期、体をきっちり作っておく必要がある。関係者からは「体質改善」を求められている。

9月半ばには右ハムストリングスを痛めて離脱した。外野で黙々とランニングを続けたが、ただ走るだけではダメ。目的意識が大事なのは言うまでもない。やって満足…では意味がない。

鈴木誠也、龍馬とともにこのグラウンドで育ってきた野間は、来季10年目を迎える。さすがにもう一人立ちしなければならない。龍馬までもいなくなる可能性があるからだ。

今季、チーム内での規程打席到達者は4人。

菊池は485打席で114安打。
秋山は483打席で119安打。
坂倉は448打席で105安打。
龍馬は規程ジャストの443打席で127安打。

野間は418打席で106安打。9年もやって規程クリアは2018年の一度きり、だ。レギュラーではない。

この日、カープ球団は、秋山が広島市内の病院で右膝外側半月板の部分切除手術を受けたと発表した。外野でただひとり規程に到達していたレギュラーが来季は膝に爆弾を抱えてスタートすることになる。

クライマックス・シリーズも無理を押して出場していたのだろう。それでもファーストステージ、DeNAとの第1戦ではサヨラナ打。頭が下がる、とはこのことだ。

ただ、秋山も来年4月には36歳。無理は効かない年齢であることは間違いない。

毎年、開幕から逆算してまず下半身を作り、打撃の形を作っていくのが秋山流。その最初の土台作りに費やす時間が十分に確保できないままシーズンに入れば必ず弊害が生じることになる。

新井監督はこれまで通り、まずは患部の完治を最優先して「絶対に焦らないで」と本人に伝えている。

一方で来季のスタメンは誰をその軸に据えるのか?ますますそのパズルは難解なものになりつつある。

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