カープダイアリー第8535話「若手起用の首脳陣に応えるべく、名護湾に向かって打て!(2024年2月25日)

カープファンにも馴染み深い、名護湾の風景。光る海原は見る側の気持ちを大きくしてくれる。

タピックススタジアム名護に乗り込んでのオープン戦、沖縄キャンプ最終戦に田中広輔、菊池らは帯同せず、若手メンバーで春季キャンプ総仕上げ…

1年前のキャンプ最終戦は2月26日、Agreスタジアム北谷であった中日戦だった。
 
スタメンは…

センター秋山
ライト野間
ファーストライアン
レフト龍馬
DHマック
キャッチャー坂倉
セカンド韮澤
サード田中広輔
ショート矢野

先発はアンダーソン、そのあと松本竜也、遠藤、床田、長谷部、アドゥワが投げた。

今回、顔ぶれがガラリと変わった。そこには、育成に主眼を置く首脳陣の意図が見て取れる。

ライト久保修
レフト中村奨成
ショート二俣
センター中村健人
サード林
DH石原貴規
セカンド矢野
キャッチャー高木
ショート韮澤

先発の玉村は3回を投げて毎回の3安打ながら無四球無失点。低目を意識してテンポよく投げることができたが甘く入る球も多かった。

二番手の森は3回4安打1四球で犠飛による1失点。玉村との比較で見た場合、日本ハム打線にまともにコンタクトされた感は否めない。

七回はオープン戦デビューの高太一。一死から右前打されたが次打者の時、高木との共同作業で二盗を阻止して打者3人無失点。

八回の内間拓馬は、名護市にほど近い国頭郡出身。知人らの声援を追い風にして真っすぐ中心で攻めて1安打無失点。

残念だったの大道。は2対1、セーブシチュエーションでテスト登板となったが真っすぐは走らず、力むから軌道もブレて一死から四球と連打で追いつかれる、最後は八番・石井一成に投げ込んだ真っすぐをレフトポール際まで飛ばされてサヨナラ負け。

打つ方では中村奨成が4打席もらって1安打。五回の第3打席で山本拓実のスライダーをショート頭上に弾き返して打点1もゲットした。

一方、守備では九回、七番・上川畑の打球を最短距離で追うことができず、ヒットにして大道の足を引っ張った。

無論、新井監督はそんなプレーでも咎めることはしない。「ミスも野球のうち…」。現役時代に数々の珍プレーでファンを沸かせ、首脳陣を怒らせた25番は、立場が180度変わった今、選手たちをその目で見守る。

この日のスタメンに名を連ねた野手9人のうち6人が右打者。日本ハム先発の上原(投球回4)を見越して一番から四番まで右を並べ、実績十分の左腕相手に各打者がどう反応するか、がチェックされたことになる。

対上原は打者14人で石原貴規の内野安打1本止まり。だが沖縄に乗り込んでから猛烈な巻き返しを続ける二俣は初回に四球を選ぶと、四回の第2打席ではセンターフェンス手前まで届く大飛球を飛ばした。

続く五回の第3打席では山本拓実の149キロを空振り三振したものの、八回の第4打席では快音を響かせてライト前ヒット!

このひと振りは価値があった。打った相手は侍ジャパン現メンバーの根本。3月の代表戦最年少は二十歳の田村俊介だが3月31日、一足先に21歳になる左腕のまた大きな注目を浴びている。

しかも六回の1イニング目は中村健人・左飛、林・三ゴロ、石原貴規・空振り三振、七回は矢野・高木・韮澤が連続空振り三振…だった。

この試合でフル出場したのは二俣、中村奨成に加えて中村健人、矢野、高木、韮澤。

高木は打っても4の2で打撃を期待されDH出場の石原貴規を猛追中!

なお、田村俊介は九回、二死一、二塁の場面で代打でのパフォーマンスを試され、石川の初球フォークを狙い打ちして右飛だった。

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