カープダイアリー第8545話「井端ジャパン、大学生4人など22歳以下10人で欧州代表に快勝!」(2024年3月6日)

日本代表vs欧州代表プレーボールを前に、京セラドーム大阪の取材陣に衝撃が走った。…宗山塁は欧州代表戦に出場せず。29日の練習試合で死球を受けた右肩甲骨の骨折が明らかにされたのだった。


打撃練習にも守備練習にも参加しなかった大学ナンバーワンショートは、それでもフリー打撃の時にはポジションについた。


井端弘和監督が「気になるとことがあまりない、ということはプロでも十分やっていける」というその守備力を、ジャパントップチームで披露する機会は今回に限ってはなくなった。

日本の先発は平良海馬。スタメンは前日5日の練習後に決まった。


日本代表スタメン
センター塩見泰隆
セカンド小園海斗
レフト近藤健介
DH村上宗隆
ライト万波中正
サード紅林弘太郎
ショート源田壮亮
キャッチャー坂倉将吾
ファースト石川昂弥


試合は初回に塩見泰隆が左前打で出て一死から近藤健介がレフト線に弾き返して二、三塁。村上宗隆の左前打で先制すると紅林弘太郎も右前適時打を放ち2点目が入った。


五回には一死から塩見泰隆が四球を選び、小園海斗の初球打ちは中前打。一、二塁で近藤健介がここでも2点タイムリー。


六回には二死から坂倉将吾が粘ってフルカウントからの四球を選び、石川昂弥の左前打で一、二塁。打席には途中出場の西川史礁。左腕投手、F・ファンガープの初球を強く叩いた打球はあっという間に三塁線を抜けて行き、2万8000人近いファンで埋まったスタンドからこの日一番の大きな歓声を送られた。

 

五回まではベンチに座り近藤健介らの打撃を目の前で体感し、六回の守備から万波中正に代ってライトに入った田村俊介にとって、同じ二十歳の大学日本代表四番が“先に打った”ことは大きな刺激になったはずだ。

 

迎えた七回、記念すべき代表初打席は…

 

140キロ空振り、123キロボール球、122キロストライクのあとの4球目、アストローの148キロを得意の“合わせ”で拾った形になり左飛だった。

 

井端弘和監督は今回のメンバー選考について、大きな重圧のかかる公式の国際大会に呼ばれる前に、できるだけ幅広い人材に国際試合を経験してもらうことを狙いのひとつに挙げている。

 

さらに大学生4名を含めて22歳以下が28人中、10人もいるメンバー構成については「次のWBC、オリンピックも意識して選んだ選手もいます」とコメントしている。

 

相手が有名であろうと、無名の存在であろうと、プロアマの垣根を作らず、自分の目で選手の力量を確かめる。井端弘和監督は代表指揮官の話が来る前からそういう姿勢で野球と接してきた。


そのノウハウを存分に生かし「大学生も含めて自分の中でも納得しています」というメンバーになった。この大会後に各々チームに戻りさらに成長する、そういう人材が多数いることは容易に想像できる。


投げる方では…


平良海馬2回24球2安打、宮城大弥2回24球無安打、森下暢仁1回14球1安打、山下舜平大2回33球1安打、根本悠楓1回15球無安打、栗林良吏1回15球2安打


…で完封リレー。「ジャパンのユニホームを着ている限り、勝ちを大前提としてやらなければいけない」(井端弘和監督)第1戦は快勝となった。


侍ジャパンメンバー(背番号・名前・年齢・所属)

投手
11 山下舜平大・21(オリックス)
13 宮城大弥・22(オリックス)
15 松山晋也・23(中日)
16 種市篤暉・25(ロッテ)
18 森下暢仁・26(広島)
19 金丸夢斗・21(関西大)
20 栗林良吏・27(広島)
21 隅田知一郎・24(西武)
23 渡辺翔太・23(楽天)
28 中村優斗・21(愛知工業大)
59 根本悠楓・20(日本ハム)
61 平良海馬・24(西武)

捕手
22 古賀悠斗・24(西武)
31 坂倉将吾・25(広島)
50 山本祐大・25(DeNA)

内野手
6 源田壮亮・31(西武)
7 中野拓夢・27(阪神)
10 宗山塁・21(明治大)
24 紅林弘太郎・22(オリックス)
25 石川昂弥・22(中日)
51 小園海斗・23(広島)
55 村上宗隆・24(ヤクルト)

外野手
1 森下翔太・23(阪神)
3 西川史礁・20(青山学院大)
8 近藤健介・30(ソフトバンク)
9 塩見泰隆・30(ヤクルト)
60 田村俊介・20(広島)
66 万波中正・23(日本ハム)

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