カープダイアリー第8423話「岡田vs中嶋の関西シリーズバトル白熱…の裏で龍馬の未来はどうなるか

岡田vs中嶋の日本シリーズは予想通りのバトルになった。

1勝1敗で舞台を甲子園に移し、前日の第3戦は1対5の七回に3点を返した阪神が「あと1点」に届かなかった。

そしてこの日は阪神が九回にサヨナラ勝ちした。

オリックスは九回のマウンドにワゲスパックを送った。阪神打線は途中出場の糸原から。フルカウントからの6球目で歩きかけたが見逃し三振。しかし一死から近本が四球出た。この瞬間、勝負あり…だった可能性がある。

次打者中野でワゲスパックは暴投2つ。一死三塁になったところでオリックスは満塁策を選択した。成功すればまた「ナカジマジック」。しかし大山の一撃は左前に抜けた。

大事なところでミスが出た方が負け。それが短期決戦の鉄則だ。

近本への四球や暴投は正にミス。

だが岡田監督もミスによって窮地に追い込まれた。3対1、2点リードの七回、安定感抜群の桐敷にイニング跨ぎさせて追いつかれた。

先頭廣岡の打球をサード佐藤輝明が取り損ねるエラーがその起点となった。振り回してばかりでこの日も3連続三振だった佐藤輝明の“脆さ”が出たことになる。

初回に1点を先制した阪神は二回に最初の守りのミスが出た。先頭の頓宮のクッションボールをセンター近本がもたつき三塁打にしてけっきょく同点にされた。

だがその裏、阪神の先発才木はオリックス先発の山崎福から四球を選んで近本の勝ち越しタイムリーを呼び込んだ。

二転三転する展開にミスが絡む。両軍指揮官は先を読む能力に秀でてはいるが、制御不能な場面が増えることにより、この先もどう転ぶか分からないシリーズになりそうだ。

ところでこの日のオリックスは中川圭、宗、森、頓宮、ゴンザレス、紅林の一番~六番を第3戦と同じ並びにした。ゴンザレスは両打。左打者は宗と森。

宗は五回、アップアップの才木から見事な右中間二塁打を放った。前日の試合でもやはり五回に勝ち越し二塁打を右中間に放ったが、いい打球を飛ばすことができている。

森も前日に続いてのマルチヒットをマーク。第1戦で京セラドーム大阪天井へ二塁打を放ったことも記憶に新しい。

日本シリーズ開催期間中に、カープ球団が龍馬とどんな交渉を進めているのか?水面下の話でありぜんぜん見えてこない。

あるいはまったく両者が接していない可能性も否定できない。

日本シリーズが終わればFA市場に耳目が集まる。果たしてどんな気持ちで龍馬は関西シリーズの激闘を見守っているのか。”もう”11月…

宗は9年目27歳で推定年俸は7800万円。森は10年目28歳で首位打者1回、推定年俸は2億1000万円。

仮に龍馬がオリックスの打線に加わるようなことになればこのふたりとスタメンに名を連ねることになるだろう。頓宮、中川圭、紅林ら右打者の充実度に左打者も肩を並べることになる。

8年目、12月で29歳になる龍馬の推定年俸は1億2000万円となっている。

※この記事内で選手などの呼称は独自のものとなっています。

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