カープダイアリー第8593話「四番堂林の、今季のバッティングの決定的弱点についての考察」(2024年4月21日)

今時の中高生や大学生は紙の新聞を読まない。よってスポーツ紙はその存在自体がギャンブル重視となっている。

大学生は今、話題の?スポーツベッティングには熱心でも競馬・競輪・競艇に必死にはならない。ますますスポーツ紙の読者は限定化されていくだろう。

昨季まで、広島ではデイリースポーツ、スポニチとも一面にカープを持ってくることが当たり前だった。数年前に日刊スポーツが広島地区ではこの競争を放棄した。

だが今季はスポニチまで一面カープから半歩引いたかっこうになった。残るはデイリースポーツのみ…

そして「カープ村」の中心的存在でもある中国新聞…

その中国新聞と安芸高田市の石丸伸二市長のバトルが全国的にも知られたものとなって久しい。そんな中、今年1月、石丸市長はXのフォロワー数が神戸市を抜いて全国トップになったことを発表した。

中国新聞のXのフォロワー数およそ11万人の倍以上の23万人、という大勢力だ。

両者のバトルはYouTubeで複数確認できる。その中で石丸市長が安芸高田市内で中国新聞が読まれていないと指摘する場面もある。言われた側はもちろん反論しているが、その声は空しく響く。実際に売れ部数は激減の一途であろうことが推察されるから、だ。
 
昨今の中国新聞に関しては「カープ記事がなければ読まない」と断言する読者が多い。中でも担当記者が“熱”を入れて書く「球炎」は愛読者にとっては貴重な情報源だ。
 
その「球炎」4月21日付のタイトルは「挫折経てたくましき4番」だった。堂林について過去の苦難の時代があったからこそ今がある、として「ほかに候補がいない状況で、堂林が4番に入ると打線は何とか形になる」と…。また堂林自身については「たどりついた境地か」と結んでいる。
 
書き手は百戦錬磨の五反田康彦記者。…なので、書いてあることはきっとそうなのだろう。
 
だが堂林自身は今季の打撃に関して危機感を強く抱いたまま今に至っている。なぜか?
 
答えはカンタン。自慢の右中間方向への大きな打球がほとんど飛ばない。だいたい右前打自体がここまで17安打のうち1本(4月11日・甲子園球場で西勇輝から)しかない。長打も二塁打1本しかない…のである。
 
しかもこのところ明らかにその調子は下降気味となっていた。そして「球炎」コラム掲載当日のスタメンは「四番ファースト・坂倉」に変更された。
 
新聞は休刊日を除き毎日、発行されカープ記事はその都度掲載され「球炎」は試合ごとに掲載される。だから記者という仕事は“書くことがありません”では済まされない。
 
で、仮に「たどり着いた境地」であるならば、堂林はここからどんな打撃をするのか?もうすぐチームは20試合を消化して5月末には交流戦も始まる。「たくましき4番」とはどういうものなのか?引き付けて右方向、の本来の形にいかに修正するのか?そのバットがいかにチームに勝利をもたらしてくれるか、が注目される。

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