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円安ってなんすか!?

近頃、SNSやテレビのワイドショーで「円安」という言葉をよく耳にするようになりました。なんだかヤバそうだけど、円安を人に説明できる人は少ないのではないでしょうか?今回の記事では円安をしっかり理解できるように解説していきます😴


円安とは?

円安とは、ズバリ「日本の法定通貨である円の価値が下がることです!」

皆さんご存知の日本円は日本の法定通貨です。この法定通貨は日本において強制通用力(法的に支払える効力があること)があり、日本国内の店舗等で支払いを行うことができます。


ポイント:円は他の外国通貨と相対的に価値が決まる。
     つまり、「変動する」


100円は100円で円の数値としては不変なのですが、100円と他の通貨を交換する時の交換比率は日々「変動」します。例えば、昨日は100円を1ドルに変換できたけど、今日は2ドルに交換できた。というような具合です。この交換比率のことを「為替レート」と言います。日本円、ドルの他にもユーロ、元など様々な法定通貨がありますが、これら法定通貨間を交換する際はいつも変わらないレートで取引されているわけではありません。(「変動相場制」とい言いますが、これはまたいつか解説します。)この為替レートは様々な要因が複合的に関連し変動します。よく聞くFX(為替取引)はこの変動を利用して利益を出します。


ここで様々な国の通貨の強さを比較した通貨強弱チャートを見て見ましょう

OANDA ラボより


ご覧のように日本円(緑)は単独首位トップで下落しています。つまり、日本円の価値が他の法定通貨と比べて弱くなっており、交換比率が低下したことを意味します。


次によくSNSやニュースで目にする「ドル円」のチャートを見て見ましょう

こちらはチャートが上に上昇しています。「画像見ると上に上がってない?下がってるんじゃないの?」と困惑する方が多く、勘違いしやすいポイントです。

ポイント:「ドル円」はつまり、「ドル÷円」 である。


よく聞く「ドル円」はドル÷円であり、「1ドルは何円と交換できるか?」ということを表しています。

つまり上記の画像の場合は1ドルは131.18円と等価で交換できるレートですよという意味です。

「1ドルは何円と交換できるか?」ということなので、1ドルで円をたくさん交換できるなら「円安」、1ドルで少量の円にしか交換できないなら「円高」ということになります。

では反対に円ドルのチャートを見てみましょう

こちらは円÷ドルですのでチャートは下がっています。

つまり、「1円は何ドルと交換できるか?」

ということを表しています。

さっきと全く逆で、
「1円は何ドルと交換できるか?」ということなので、1円でドルをたくさん交換できるなら「円高」、1円で少量しかドルにしか交換できないなら「円安」ということになります。


ここまででなんとなくの概要は掴めたと思いますが、まだいまいちピンとこない方も多いと思いますので「ドル」を「りんご1個」にすり替えて説明します。


2022年1月1日
この日、高橋果物店ではりんご1個が116円で売られていました。

それから月日がたち2022年4月1日
この日、高橋果物店ではりんご1個が122円で売られています。

この3ヶ月間でりんごの値段は上がっていますよね。

りんご1個=116円 → りんご1個=122円

言い換えると、りんご1個を購入するために必要な円が多くなっています。
つまり、りんご1個と円を比べた時に、りんご1個を買うためには以前より多くの円が必要になった。ということは、りんご1個に対して円が安くなっていると言えます。これが「円安」ということです。

「円安」になると、このりんごの例のように購買力が低下します。

1円は同じ1円だけど以前と同じように物を買うことができなくなってしまいます。「円安」

「円安」にはメリット、デメリットがありますが、それはまた次の機会で。


「ドル円」の概念はこのリンゴ1個を1ドルに変えただけです。

以上



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