フォローしませんか?
シェア
一休
2021年12月31日 13:01
『予想より貴殿が賢くて、我としては歓喜の舞を披露したいところだが』甲高かった声は地を這う如くに低く。女官の光る眼が“わたし”を見つめた。『それはご遠慮願いたい、さて』ジョセフィーヌ嬢を装う必要がなくなったので、“わたし”も口調を戻した。『あなたは何者だ?』“女官”だった者の手を払いのけると、“わたし”は腕を組んだ。得体のしれない者と対峙しているせいか、無意識に身体がこわ
2021年12月5日 13:14
女官による“ジョセフィーヌ嬢”に起こった出来事をここまで聞かされて、“わたし”の頭の中は疑問符だらけだった。まず、“ユリウス”様とは、“わたし”だった件について。コール公爵家と同等で、大臣やってて、神殿長と間違いを起こした娘を子供ごと押し付けられた男がこの国にもうひとりいたら別だが、どう考えてもジョセフィーヌ嬢の想い人ユリウスは“わたし”だ。ジョセフィーヌ嬢は両親のことで、王家、竜族と