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社会保障費増大は少子高齢化以前の問題:餓鬼は満腹中枢がないらしい

なんか最近、高齢化と少子化のコンボで、高齢者のせいにしてる言説、見るよね~。満腹中枢どうなってんのw。

そういう大人に感化された子供が最近あるネット番組で下記のように発言しそうです。
「老人を自動的にいなくなる法律を教えてください」。
だいぶ炎上してましたが、これは非常にまずい。

調べてみたところ、年金が社会保障費の半分を占めるのですが、これって、高齢者のせいじゃなくて、85年に3号被保険者制度入れた(あわせて基礎年金の概念も強引にぶっこんだ)からでしょ?

下記は妻の有業率。夫の所得が高いほど3号被保険者が多いことが見て取れる。3号が、働けない、というのは極めて怪しい。このグラフを見る限り、3号はどうしても働けない家事をしている妻に優遇しているわけではなく、自らの意思で働かない、働く必要のない主婦にお金を上げているということになり、ただの高所得世帯の優遇となるわけです。なぜかの推測は、最後に見解を述べます。

今日はこの年金に焦点をあてて調べて見ましょう。下記のとおり大幅に増大したのは年金です。我々サラリーマンの実感としても、給料から天引きされる厚生年金保険料が一番大きいでしょう。そういうわたくしも、年間百万越え払っています。これがなかったらいいのにーと、税金よりも保険料の負担がとにかく重く感じます。

※年金事務所に確認&社労士の本を立ち読みしたところ
★労使折半分の事業主負担分も、被用者の賃金であり、被用者の保険料
です。年金の場合約賃金の18.9%がその被用者の保険料です。

修正積み立て方式だったが、現在は完全に賦課方式(下の保険料が上の年金を払う)になってる。

厚労省のモデル世帯は、夫がサラリーマン40年間厚生年金で、妻が20歳から3号主婦(統一協会かっ!w)の世界。どこにあるんでしょうねそんな世界w

【支払う保険料】平均年収600万
43,920,000円

【もらう年金(基礎+報酬比例)】 20年間(65-85歳)
58,891,200円
※計算式:(基礎15,600,000x2)+報酬比例27,691,200

ゆえ、14,971,200円保険料より増えて戻ってきます。

よろしいですか既婚者は現役世代でも、
1500万増えて戻ってくるのですw。

これは3号専業主婦の場合。
厚労省は非常にトリッキーなことをしており、下記のとおり厚生年金の保険料等級に上限を設定しており、この上限年収が結構低く、だいたい年収780万です。つまり年収800万以上の人は、保険料が上がらない仕組みになっています。

ゆえ、昨今のニュース記事でみる”既婚共働き世帯と3号世帯は平等”(=保険率も同じでもらう額も同じ)は、この上限がある限り現実はよほど共働きの年収が低くないと成り立ちません。たとえば夫390万、妻390万のサラリーマンなどです。モデル世帯にするならば夫600+妻600で1200万、少なくとも1000万以上に設定しないといけないのですが、上限があるので、そのような保険料世帯が存在しないのでそもそも比較できなくしてあるのです。

たとえば上限32等級(最高所得)
保険料は57,096,000
受給額は67,198,560 計算式:31,200,000+35,998,560
差額は10,102,560。
実に1000万増えて戻ってくるのです!

何が起きるかというと、最高所得でも厚生年金で得。ということですね。上限があるため32等級の保険料では平均寿命で損になることはありません。ここで高所得の優遇が発生しているわけです。ちょろまかし。なぜこんなことをしたのかというのは後程推測します。

上記みたとおり、上限既婚世帯および、共働きでは世帯所得780万以下では、損益が発生しないどころか1000万~2000万、増えて戻ってくる設計にしてあるのです。

ところが一方、以前も書いたように、単身者ですと受給額は既婚者-1560万ですので、収支としてはマイナスになるのです。

ゆえ、現在の負担爆増は

人口構造(少子高齢化)以前の話なのです。

もともとの年金制度は完全積み立てから始まり、次に修正積み立て、そして今ほぼ完全賦課になっているのは、収支が合わないそもそもの設計のためといえるでしょう。

人口構造以前に、制度の設計の問題なのでは。

想像してみてください。既婚者世帯の有配偶者出生率は40年約2人弱です。既婚者の出生数は40年ずっと変わらないのです。各世帯全員が2人の子供(男女)を生みます。そうすると女児は保険料を負担しないけどもらう構造ですので、2人産んで、1人しか払いません。1人あたり4400万はらって、5900万もらう場合1500万たりませんが、その下の世代も4400万はらうとどんどん雪だるま式に負債が増えていく、っていう実にシンプルな収支の合わなさなのです。

そしてそれを単身者がちびちび損益を出しつつ補いつつ来ている。
未婚はどんどん増えていますが、これは当然の成り行きなのではないでしょうか?だれかが払わないといけないので。

それを、高齢者の人口が増えたのが問題だ、とするのは非常に浅はかだと思うのです。問題は制度の設計です。現状の制度は人口がフラットでも成り立たない設計です。これで、子供を増やそうとして既婚世帯にさらに社会保障を増額すると、また詰みの構造がさらに確定します。世論も政策も、よかれとおもって逆のことをし続けているのではないでしょうか?

シンプルに考えませんか。

払わないのに、もらったら、そりゃ詰む。

もっと端的に言いましょう。
3号世帯ありきの世界では、人口がフラットでも詰むのです。


では、なぜこんなことを85年にしたのか?

これが非常にきな臭い。

それで、私は年金を調べれば調べるほど不思議なのです。
85年、なぜこのようなことをしたのか。建前では既婚者主婦が離婚したときに老後に貧困になるから、という意味不明な理論なのですが、これも成り立たないのです(証明は長くなるので今回は割愛しますが、確認済み)。

85年。。。85年。。何があったでしょう。
中曽根康弘です。彼はカルト教団から莫大な資金援助を受けていたそうです。そして総理大臣になれました。そのカルト教団の教祖は”総理大臣にしたのは俺”だと豪語していたそうです。見返りは何だったんでしょう。普通お金を面倒見てもらったら、見返りをしますよね。

カルトの勧誘マニュアルより:”経済的、時間的な余裕のある主婦がメインターゲット”


現在そのカルト傘下の政策研究所をみると、3号や配偶者控除廃止にしきりに反対を表明しています。子育て手当の一貫としてどうしても必要とのこと。カルトのカモ(勧誘ターゲット)は”経済的余裕と、時間的余裕のある専業主婦”だそうです。ふーん。。あやしいですよねー。主婦を勧誘した☛主婦の信者が増えた☛主婦からの献金が減るとまずいですよね~。3号や配偶者手当がなくなれば、献金してる余裕もなくなるでしょうねー。偶然の一致でしょうか?

これ以上は書きませんが、非常に怪しいと思うのです。なんで32等級までしかないのか、それはあきらかに高所得夫優遇となり、”経済的余裕のある主婦が”増えるだけです。これならば辻褄は合います。経済的余裕のある、主婦が多くなります。あらゆる意味で、85年の制度改革はおかしい。カルトとの利権じゃないとしても何か、背後に、利権構造はあると思います。

85年の非常に意味不明で謎で怪しい制度改革の余波が現在にドカンと来ているだけなのに、それをいまの高齢者のせいにするのは、明らかに間違っていると思いますので一筆書いておきます。視点が間違ってますよ、皆さん。

”現役”の皆さん、とくに既婚の皆さんに質問です:
自分が得する立場だということ、つまり社会保障費の収支をあわなくしてるって、ご存じですか?それカットされても大丈夫ですか?
それを棚に上げて、高齢者のせいにするの、おかしくないですか?

おたくの満腹中枢、いかれちゃってませんか?


我々が大人として育てるべき社会って、人間が自動的にいなくなる方法を考える子供ではなく、下記のような子供だと思いませんか。


おとなのみなさん、大人になりませんか?
しっかり、しよ?




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