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もう令和だし、「役に立つ」文章っていらないかも。

ぼくは文章を書き始めて、もう4年ほどになります。最初は大学生の頃、はてなブログを開設したのがはじまりでした。「大学生におすすめの本」とか「ミニマリストにおすすめのグッズ」とか「大阪でおすすめのごはん屋さん」とか、そんな雑多な記事を更新していました。

そこから社会人になり、マッチングアプリをやり込んだ経験から恋愛系の記事を量産して、今はこのnoteで日々考えたことを書き綴っています。


そんな風に、もう通算で400記事ぐらいは書いてきた気がするのですが、最近考えていることがありまして。それが、「もう役に立つ文章っていらないんじゃね?」です。

役に立つ文章とは、「こうやれば金稼げまっせ」「こうやればモテまっせ」「こうやればお洒落になりまっせ」みたいな、いわゆるノウハウだとか教本的なものです。


え? 自分は「役に立つ文章」をよく読んでるし、実際に参考になってるよ? 要らないってどういうこと? と思う人もいますよね。もちろんぼくもそれは否定しません。

ただ、ぼくたち「凡人」が文章を綴るとき、もう役に立つことは書かなくていいんじゃない?って思うんです。今日はこんなテーマでやっていきますね。


「役に立つ」は飽和しちゃってる

まず、「役に立つ」ってもう飽和しちゃってるんです。キャリア論でも恋愛術でもなんでもいいですが、役に立つことって基本的に「正解を与える」と同義です。こうすれば就活が上手くいくよ!とか、こうすれば3ヶ月で彼女ができるよ!とか、アドバイスをくれる記事がそれですね。

もはやググる必要もなく、こうした「役に立つ文章」が世の中に溢れているのは明白です。「働き方」みたいなテーマ1つとっても、どこかの社長のインタビュー記事、キャリアコンサルタントの転職術、あるいは個人ブロガーの仕事術などなど。多種多様な人たちが「これは役に立つぞ!」と文章を書いているのです。ここに、ぼくたち凡人が突っ込んでいく必要があるのでしょうか?


本屋はもっと分かりやすいかもしれません。1つのテーマに対して、出版されている本が多すぎますよね。

「世界のエリートがなんちゃらする本」だけでも、書店には何十冊と並んでいます。「お弁当のおかず本」とか「片付け本」なんて、もうどれを選んでいいのか分からないレベルです。役に立つテーマをみんなが欲しているのは事実ですが、その答えが多すぎるのが今、という感じです。


「役に立つ」で勝てるのは一握り

さらに、「役に立つ」で勝てるのってほんの一握りなんですよ。書店には同じようなテーマの本がたっくさんありますが、その中で売れているのってごく一部ですよね。

Web記事も顕著です。「就活 対策」とググっても、ぼくたちがまともに読むのは、検索結果1ページ目の5記事ぐらいでしょう。就活対策について書かれた文章なんて世の中に数千はありそうですが、そのなかで読まれるのはたった5つだけ。世知辛いですよね。

こんな風にトップオブトップだけが読んでもらえる「役に立つ」ジャンル、ぼくたち凡人が参入するにはハードルが高すぎると思うのです。


(※もちろん、ただの一般人は「役に立つ」を書いちゃダメ、ということではありません。たとえば「めちゃくちゃニッチな題材」は競争相手が少ないので、たくさん読んでもらえる可能性は高まります。

「飲食店未経験から行列のできるカレー屋を開店するまでの全ステップ」とか、「東京都墨田区で深夜1時からでも入れる美味しいお店まとめ」とか、切り口を尖らせた文章ならライバルが少なそうですよね。

ぼくたちが役に立つジャンルで勝負するなら、テーマ選びを狭く狭くしないといけないな、と思っています。)


役に立たない文章=エッセイや小説のこと?

ここまで、ぼくたち凡人は役に立つ文章で勝負するのが難しい、と書いてきました。ではその逆をとって、役に立たない文章を書けばいいの?について考えていきます。

役に立たない文章といえば、エッセイや小説が最初に思い浮かびます。読んでて楽しかったり感動することはあるものの、別に役に立つものじゃないですよね。こういう文章をぼくたちは書けばいいんでしょうか?


はい、あなたもすぐ気づくはずですが、エッセイや小説なんてさらにハードモードです。一朝一夕に上手く書けるものではないし、素人がちょろっと綴ったエッセイなんかだいたいスベってますよね。

こういう情緒的な文章を書こうと思ったら、明らかにセンスが必要です。ぼくもエモいエッセイを書きたい!と意気込んだことが何度もありますが、何回やっても上手くいきませんでした。向いてないんですよね。


ということで、一般ピーポーがこのジャンルを攻めるのもあんまりおすすめしません。ちなみに、noteには情緒的な文章を操る人がたくさんいて、げんちゃんさん↓とか天才すぎて嫉妬しますね。ぜひ読んでみてください。


ぼくたちが書くなら「問いを与える文章」かな。

役に立つ文章はダメ、エッセイや小説もダメ。じゃあ何を書けばいいのか?ですが、ぼくは「問いを与える文章」だと思っています。

答えやアドバイスを提示するでもなく、1から創作するでもなく、「自分はこう考えてるんだけど、みんなどう思う?」と問いかける文章。ぼくたち一般ピーポーが書くなら、この書き方がいい気がします。


たとえばキャリアについて書くとき、「おすすめの転職エージェントを紹介!」とかは競争相手が多すぎます。

でもそうじゃなくて、「ぼくは東京で働きだして丸2年。大学生の頃はバリバリ深夜まで働くのが格好いいと思ってたんだけど、最近はちょっと違うことを考えてるんですよね…」なんて感じの文章はどうでしょうか。決して「役に立つ」ものじゃないけど、あなたの考えを提示して「読者に問いかける」イメージです。

これなら、自分の考えを発信しているのでそもそも競争相手はいないし、あなたの意見に共感してくれた読者は「ファン」になってくれそうですよね。とても健全だと思うんですが、どうでしょう。


🍤🍤


ぼくも最近、意識的に「役に立つ文章」を書かないようにしています。そんなこと書ける経験やスキルがないのが一番の理由ですがw、その代わりに「自分の意見を述べる」記事をたくさん書いている気がしますね。


また、自分が日頃から読むのも「問いを与えてくれる」文章ばかりになってきました。林伸次さんや松井博さんのメルマガなんかは、まさにその典型だと思っています。


ちょっと最後にまとめときましょう。

「役に立つ」文章は、すでに飽和しちゃってるし、勝負に勝てるのが一握りの厳しい世界。

とはいえ、エッセイや小説は明らかにセンスが必要だし、一朝一夕で書けるものではない。

ということで、ぼくたち凡人がポジションを取るべきは、「問いを与える文章」ではないか?という話でした。


今日は結構ダラダラ書いちゃいました。自分でもまだまとまっていないのですが、これからも「ぼくはこう考えている!」を発信していこうと思います。


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