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InnovationはGrowthを飲み込む


Innovationは期待値比較

Innovationは期待値1を超えるものを作ること。とお話してきましたが、期待値が1以上であれば、それで良いのか?と言えば、そうではありません。
そもそもマーケットがなかったところであれば、期待値1を超えるものが生まれることによって、その商品やサービスは一定範囲まで拡大していくことが想定されます。
しかしながら、マーケットはすでに存在していて、人々の時間やお金を奪い合うという視点に立つと期待値が1以上であるだけで、サービスやプロダクトが使われる状態にあるとは言えません。

収益期待値はマーケット内の市場占有率に

マーケットでは、プロダクトやサービス同士の期待値の比較勝負が常に行われています。
Aというプロダクトが展開されているマーケットに対してBというブロダクトが展開される場合、A<Bという期待値であるとすると、Bの方がビジネスは優位に進められます。(一般的な利益率競争にも近い)
Bは期待値が高い分、その収益を顧客還元することで、より早く市場占有率を高めていくことができるかもしれませんし、同じ競争戦略を取ったとしても、より高い収益を得られるので、それを元に新しいプロダクト開発をすることができます。


生活を変えるInnovationは、マーケットを飲み込む

プロダクトやサービスによっては、ネットワーク効果の高い領域(マーケット)があります。その場合は、小選挙区比例代表並立制のように、期待値(競争力)の差以上に、市場占有率が大きく差が出る場合があります。

小選挙区比例代表並立制:
二大政党制をうながし、政権交代が可能な制度であるとも言われます。しかし、死票が多く出るという欠点があり、小政党には不利だともいわれます。
=投票比率以上に議席数で差が出るということ

例えば、Yahoo!オークションなどのオークションサービスが市場拡大をしてきたところに、メルカリという、よりユーザー(販売者と購入者)にとって期待値が大きなサービスが出て社会認知をとった場合など、期待値の大きさが市場全体のシェアを大きく変える可能性のあるものは、それまで成長してきたマーケット全てを新しいInnovationが置き換えてしまいます。

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