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アイデア10万円。システムになって1000万円。100万人のユーザーがついて10億円。


アイデア10万円。システムになって1000万円。100万人のユーザーがついて10億円。

どれだけ世の中に影響を与えそうなビジネスアイデアであっても、アイデアのレベルでは、事業売却したいと思っても、売りたいと思うような金額が付くことはありません。

Innovationに経済的価値を持たせようとすると、そのビジネスアイデアを可視化し、利用するユーザーを増やして行くといったサービス成長(Growth)のアプローチを積み上げることが必要になってきます。

海外でも実際には同じなのかもしれませんが、日本ではアイデアに金を払う意識がないと言われます。それに対してコンサルティングファームや広告代理店は、コアアイデアだけを提供してもその対価を十分に得られないので、必要以上に分厚い資料の提出をすることや、メディアバイイングなどで本来アイデアの対価として得るべき利益を稼いでいます。

5分の会話やメモ書きであったとしても、その価値を正当に評価されることを個人的には切に願っていますが、スタートアップやイノベーションという領域でもその状況は同様です。

世界を変えるかもしれないサービスのアイデアであっても、その価値を現在のルールで評価すると10万円などの評価になってしまうのでしょう。

しかしながら、そのアイデアをシステム化やスキーム構築、テストリリースなど具現化や可視化することで経済価値は大きく上昇します。
もちろん、アイデアから具現化に至るまでに投下される人的リソースや金銭的な負担の見返りということもありますが、それ以上にアイデアによって変わる世界の現実度合いが高まっていることへの評価ということで経済価値として1000万円単位に変わっていきます。

何十億円や何百億円という飛躍的に経済価値がつくのは、そのサービスの利用ユーザーが増加して、確実に経済的なリターンが見えるタイミングであり、コストをかけてユーザー拡大すればより大きなリターンが得られる状況になった時です。


なので、「アイデア10万円。システムになって1000万円。100万人のユーザーがついて10億円。」と言った思想で、僕はビジネスデベロップメントしています。

サービスが有する特許や技術的アドバンテージが高い評価を受けるケースもあれば、ファーストムーバー(First Mover:ある事業領域での先行企業)であり、その領域におけるマインドシェアを持っているという立ち位置から高い評価を受けるケースもあります。

アイデアや技術というものの可能性の見極めは、人によって大きく変わりますが、その可能性というものを早期に見極められ投資できるのが、起業家も投資家にも求められる資質のひとつであることは間違いないでしょう。


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