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TMN『Crazy For You』は、ネ申曲です!の巻

今月21日、結成30周年を迎えたTM NETWORK。メンバーは、小室哲哉・宇都宮隆・木根尚登の3人。1984年のデビューから、日本の音楽シーンに数々のエポックを築いてきた彼らを、僕は中学時代から応援し続けて来た。本原稿は、2011年9月に書いたものをベースに、セルフリプロダクトしたものです。お楽しみください。

「a-nation For Life 10th Anniversary」に行って、TKの歴史的登場を見てしまった「5万2千人の中に1人」である、僕にとってのネ申曲は、AKBでも東方神起でもありません。TMNが1991年にリリースしたアルバム「EXPO」に収録されている「Crazy For You」であります。

作詞:坂元裕二、作曲・編曲:小室哲哉。超売れっ子バンドのボーカルと、その恋人の会話を「盗聴」するというスタイルで、楽曲が展開していく、超あまーいミュージカル的楽曲。主人公の男の声を宇都宮隆、女性は一般公募だったとか。笑い声(盗聴する男?)で、当時「Oh!デカナイト」ジョッキーで、人気絶頂の伊集院光が参加。このやり取りをいつかカラオケでやりたいと思い、一時停止ボタンをちょいちょい押しながら、歌詞を書き写した記憶があります。こんな曲、絶対デュエットしてくれる人なんていないのにwww

…というわけで、いつかデュエットしてくれるかもしれない誰かに向けて、僕がCDから書き写した歌詞を記載します。若干の誤差があるかもしれませんが、ご愛敬でよろしくお願いします。

『Crazy For You』

「あ、もしもし、ぼく。」

「遅い!」

「今さー、青山通りなんだ。あと…、んー、5分で着くから。」

「11時に来るって言ったよ。」

「アンコール、鳴り止まなくてさー。」

「あー、もーいいよ。」

「なんで?」

「来なくていいよ。他の人来てるし。」

「そっか…、じゃぁUターンするよ。」

「嘘だよ。」

「知ってる。…今、交差点曲がったから…あと、500メートル…」

「うん。」

「あと、300メートル…」

「うん!」

「あと、200メートル…、あ!見えてきた。13階だったよね?」

「待って!今明かり消してみる。」

「ふふっ、モールス信号じゃないんだから。…なんてサイン?」

「…クレイジー、フォー、ユー。」

「カーテン、閉めて」

「ねぇ、クルマどこ止めた?」

「ガード下の、ほら、街灯が瞬きしてる」

「あそこ、目立つよ?」

「サングラスしてきた」

「してても分かる!」

「(笑)誰かいるのか?」

「いるかもよー?あたし知らないから、見つかっても。」

「誰も見てないさ。」

「えっ?」

「んっ?」

「だって、わたしが告げ口するもん。」

「誰に?」

「FOCUS」

「言えば?」

「嘘だって!」

「言ってもいいよ。」

「すぐいじめるー。」

「いじめてないよ。…それ、消えるの?」

「ライト?…消えるけど?(笑)」

「…ねぇ、消して。」

「海の中にいるみたい。」

「んっ?」

「ほら、この部屋、テレビ終わってるから。」

「あぁ。」

「ねぇ、明日もあるんでしょう?」

「あるよ。」

「わたし、行ってもいいかな?」

「あぁ。」

「すごい汗ー。」

「バラード1曲分だよ。」

「ふふっ。」

「水、飲みたいな。」

「うん、チョット待っててね。…、だめぇ。シーツ貸して!」

「はははっ!(笑)」

「行ってもいいよね?わたし、まだ見に行ったことないし。」

「なかったっけ?」

「ないよー!誰と間違えてるの?」

「じゃぁ、どこで会ったんだっけ?」

「忘れたのー!?」

「忘れてないけど。」

「…はい、お水。」

「サンキュ。」

「そうやってわたしのこともすぐ忘れるんだ?」

「忘れたら…」

「忘れたら?」

「忘れたら、もう一度出会えるさ。」

「もーお?」

「明日、早いんだ。」

「ちぇっ。」

「おやすみ。」

「…忘れ物だよ!」

「ん?なに?」

「これ!鍵!…もう来ないつもりー?」

「明日、見に来いよ。名前言ったら入れるようにしとくからさ。マネージャー、知ってるよね?」

「うん!…1万人の中に一人?」

「目が合ったら、手、振るからさ。」

「合うわけないよー。…ねぇ?明日の夜は来れる?」

「ステージの上からサインを送るよ。」

「なんて?…ねぇ!なんて?」

「…Crazy For You.」


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