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『意識のミスを減らそう』


はじめに

 私はサッカーを指導する上で、
ミスの種類を分けて指導することを心掛けている。
そのミスは大きく二つに分類している。

技術的なミス” と ”意識のミス

この2種類に分類している中で、 ”意識のミス” について、今回のnoteでは書き綴って行きたい。

 ちなみにこのワードは昨年度から使っている。
”意識のミスを減らす” をもう少し分かり易く言うと、
"考えたら直ぐにわかるミスを減らす"ということだ。
このコーチングによって、子供たちはプレー中に頭を働かせる意識が高くなったと私は感じていて、現在も継続して使用している。
なぜこの様なコーチングが生まれたのだろうか。


サッカーはミスが起き易いスポーツ


 ”サッカーはミスが起こるのは当たり前

サッカーに携わっているとよく聞くフレーズです。
このフレーズを持って、指導者界隈にひとつ思うことを。
誰だって、トラップミス。パスミス。シュートミス。
沢山してきましたよね。
なのに指導者の立場に立った時、なぜ技術ミスにそこまで一喜一憂するのでしょうか。

サッカーはミスが起こるのは当たり前” なんですよね。

勿論、ゴール前どフリーでキーパーも交わして流し込むだけ!
のシチュエーションでバー上に打ち上げる、とかだったらまた別ですが(笑)

 次に少し理論的に考えてみる。
なぜサッカーはミスが起き易いスポーツなのか。
まず球体のボールを脚で扱う、この時点で難易度高め。
次に様々なものを認知する”目”から一番遠い部位でボールを扱う。
プロじゃなければ整備されていないグランドでのプレーが殆ど。
そして、相手が自分のプレーを妨害してくるとわかっている。
そんな中でプレーしていたらそりゃミスが起き易いです。
だから、野球と違って”エラー”というルールが無いのだと思う。
まあ野球のエラーと比べるのはおかしいとは思うけど。

 この様に、サッカーはミスが起こり易い中でどう相手と戦っていくか。
ミスを少なくして優位に戦っていくか。
サッカーはミスが起こり易いスポーツ、という面をしっかり認識して指導をしていくこと。
指導者として求められることのひとつだと思っている。
決して、なんだそのミス!とは思わないことだ。


意識のミスとは?


 冒頭でも述べたが、意識のミスとは考えたらわかることのミスである。
もっと噛み砕いて表すと、
”プレー中にやるべきことを忘れていた為にミスをしてしまうこと”
ということだ。
大概の意識のミスをしてしまった選手は、「忘れてた」「そうだった」
という反応になることが多い。

 このミスについては、トラップミスなどの技術的ミスとは全く別の種類であると考えている。
例えば、こういったことが当てはまるのでは無いだろうか。

・マークの付き方
・ボールを受ける前に相手から離れる、ボールに寄る。
・ボールを何も考えずに蹴り出す、前に蹴るだけ
・ディフェンスラインを押し上げる
・GKの声掛け

少し難易度を上げると、

・チームとしての共通したプレッシャーのかけ方
・セットプレーの守り方
・ボールを受ける前に周りを見る

他にも沢山出てきそうだが、この様な例が挙げられる。
意外と思うかは、その人の感じ方次第だが、
”実際は技術的なミスよりも意識のミスの方が圧倒的に多い”
のではないかと思っている。
そして、技術的なミスに一喜一憂している暇などないのである。

勿論試合の強度であったり、様々なシチュエーションがサッカーは起こり得るので、指導者側も状況を把握して評価をしていかなければいけない。



意識のミスを減らした方が勝利に繋がる!?



 あくまでも私の持論である。
サッカーにおいて(サッカーだけじゃないとも思う)、競技力が上達する、試合に勝つ、と言うことに結びつくには意識のミスを減らす方が近道であると考えている。

 競技力の上達について、
まず意識のミスを減らすには、トレーニングから指導者のコーチングを意識する必要がある。よっぽど的外れな指導者の場合は置いておいて、コーチングされたこと、トレーニングのテーマを意識してサッカーをプレーすることは、ただボール扱いの練習をすることよりも圧倒的に上達は早いはずだ。

 試合に勝つという点は、
意識のミスを例に挙げた時に気付いた方もいたと思いますが、意識のミスは基本的にボールプレー以外で起こることが多い。
そしてサッカーというスポーツは、ボールを持っている時間よりもボールを持っていない時間の方が圧倒的に多いスポーツである。
その中で、マークの付き方だったり、ポジショニングだったり、コミュニケーション面であったり。
といったミスを減らして行くことが出来たなら非常に組織的なチームになることが出来る。
という理屈から、勝利に繋がる。という表現をしてみた。



終わりに



 意識のミスについてはご理解とご納得して頂けたでしょうか。
もしお読みいただけた指導者がいらっしゃいましたら、
”意識のミス”と”技術的なミス”について一度考えてみて頂ければと、
思っています。

子供たちは誰もミスをしたいと思っていないはずです。
誰もがうまくプレーをしたいはずです。
それでも技術的なミスは起こってしまう。それがサッカーです。

 指導のポイントを今一度考え直してみるのも良いかと思います。
最後まで読んでくださり有難う御座います。


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