見出し画像

知らなきゃハドソン~札幌に一大ゲームメーカーがあった時代~(5)パソコン、アーケードからの移植がメインの時代

※2019年11月4日に書いた記事に
 加筆修正をしたものです。

ハドソンがファミコンに参入して
はじめて出したヒット作が
‘84年発売の『ロードランナー』でした。

『ロードランナー』('84)

敵に捕まらないように
ステージ内の金塊を集める
パズルアクションゲームです。

当時のファミコンには少ないタイプの
頭を使うパズル要素もあってか、
110万本を売り上げる
大ヒット作になりました。

ちなみにこのゲームはハドソン
オリジナルのゲームではなく、

元はアメリカのブローダーバンド社が
‘83年に開発した
パソコン用ゲームだったのです。

とはいえ、グラフィックデザインは
ファミコン用にアレンジされていて、
かわいらしい見た目になっています。

敵役としてボンバーマンも
出ているんですよね。

‘84~’85年までにファミコンで発売された
ハドソンのソフトは

いずれもファミコン
オリジナルのものではなく、
すべてが先にパソコンかアーケードで
発売されていたゲームの移植作品でした。

その中には自社のパソコンゲーム
だったものもあれば、
他社のゲームだったものもあります。

いずれもハドソンの技術力が信頼され、
他社の作品も多く手掛けることが
できたのではないでしょうか。

‘84~’85年に発売された
ハドソンのファミコン用ソフトを
カテゴリー別に挙げてみます。

①自社のパソコン用ソフトを移植

『ナッツ&ミルク』('84)
前回も紹介したハドソン初のファミコンタイトル
『チャレンジャー』('85)
パソコン版は『暴走特急SOS』というタイトル。
ステージ数が増えており、
大幅にアレンジされているらしい
『バイナリィランド』('85)
パソコン版は‘83年に発売。
カップルのペンギンを同時に操作する愛らしいゲーム
『ボンバーマン』(’85)
パソコン版は『爆弾男』というタイトルだった。
ファミコン版は大幅にアレンジされているらしい

②他社のパソコン用ソフトを移植

『ロードランナー』('84)
パソコン版はブローダーバンド社が‘83年に発売
『バンゲリングベイ』('85)
これも元はブローダーバンド社のゲーム。
実は『ロードランナー』と世界観を共有している作品
『チャンピオンシップロードランナー』('85)
上級者向けの『ロードランナー』。
これも元はブローダーバンド社

③他社のアーケード作品を移植

『スターフォース』('85)
テーカン(のちのテクモ)が‘84年に発売
『プーヤン』('85)
のちにハドソンを吸収するコナミが‘82年に発売


【参考文献】
『別冊宝島セレクション 僕たちの好きなTVゲーム 80年代懐かしゲーム編』‘05/宝島社

サポートしていただけるなら、いただいた資金は記事を書くために使わせていただきます。