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自信を取り戻す①

ここからは自信喪失し、狂ってしまった人間がどのように自信を取り戻したかを書く。
時系列で表すと、最も狂ってしまい何もかも最悪だったのが、2009年12月。定職は無く日雇い、莫大な借金持ち。しかも、その当時は前職でパワハラを受けていたことから、人とは馴染めず集団での仕事に対しての恐怖がある状態。さらに、日雇いのポスティング作業中でのケガによりその仕事も出来なくなった。
年が明け、2010年。世間はリーマンショック後の大不況。当時31歳の自分は世間から弾き出された状態。ここで何かしなければ、自分の人生が文字通り終わる。自信喪失しながらもそれまでに経験した仕職種を中心に複数の会社に応募した。しかし、全く決まらない、バイトすら。コンビニ、営業、携帯ショップ…。今ならタイミーなんかに出ている職種も当時は倍率が高かった。それだけリーマンショック時の不況は凄まじかった。
一体これからどうすればいいのか。そう考えたときにコールセンターのバイトはどうだろうと浮かんだ。2005〜6年の間、コールセンターで働いていたが、他に経験した仕事と比べてストレスなく、私語も少ない。ただ面白みも無い。自信喪失していた自分にはこの「無い無いづくし」が魅力に感じ、そこからはこの仕事だけに絞って応募した。
2010年2月、ある派遣会社から「2か月の短期だが、フルタイムでやってみないか」と連絡が来た。断る理由は全く無いので「はい」と答えた。
派遣先は西新宿のとある会社。仕事は確か通信系の会社でのアフターサポート的なものだったと思う。
現場に来ているスタッフは100人位だが、短期ということもあり、ほとんどの人は適当に業務をこなしていた。ただ、自分はしばらくぶりのフルタイムの仕事でもあった為、持てる全てを出した気がする。はたから見たら「何熱くなってるんだろう」と思われていたかも知れない。しかも、自信喪失状態だから毎日のように緊張し、汗だくになりながらやっていた。
この状態が2か月続くと、それまでの不安はだいぶ消えて仕事が楽しくなっていたが、同時に契約終了。また無職へ逆戻りとなった。ただ夢中になって取り組んだその期間はとても貴重だった。当時のセンター長やリーダーとは契約終了後も飲みに行ったりして、愚痴などを言い合う仲にもなった。結局のところ、自信を取り戻すのはそれほど難しいことはなく、自分が出来る分野の仕事に夢中で取り組むことだった。ただ、どうしても伝えたいことがある。
それは、

①今の雇用形態は問わない
②周りを気にしない
③自分の境遇を恨まない

この3つだ。年齢を重ねると置かれた環境、自身の待遇などを他人と比べてしまう。それをせずに目の前の仕事に全力で取り組んでみる。就職氷河期を経験し望まない環境にいる人も、それまで数年やってきた仕事をもう一度振り返ってみる。数年取り組んだ仕事は型が出来上がっているはずだ。仕事内容や雇用形態を卑下せず、自分自身で作り上げた型を活かして改めて全力で取り組んでみると、不思議と周りは見てくれる。そこからチャンスが生まれる。どん底をみた者の一つの経験に過ぎないが、やってみる価値はあると信じている。自分自身を卑下しないで欲しい。

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