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何月何日何曜日

いくつくらいか。
幼稚園児の頃だと思うんだけど。
娘の記憶力がやたら良かった。
半年以上前でも何月何日何曜日くらいまで覚えていて、なにがあったかを教えてくれることがあった。

ただし、こちとら年取ったおばちゃん。
そんなことあったっけ?と話についていけない。
人の誕生日や星座を覚えるのも好きだった。
星座はあらかた瞬時に覚えて、家族の占いをテレビで把握。
楽しそうだなあーとは思うんだけど、疑問が。

その記憶、ちゃんと消えていってる?
小さい頃の記憶を粗方覚えてる方がいるということ、時々聞きます。
小説を書いてる先生でもいましたが、子供の頃の記憶、全部覚えてるって人がいるんですよね。
私、それは苦しいなあと常々思っていて。

人って忘れるから生きられるって言いませんか?
私は良いことも悪いことも関係なく、忘れていくのは大事だと思っています。

だから、何月何日何曜日に何があったか。
そんな明確に覚えている必要はないよと、娘に言ったかも。
とはいえ娘も勝手に覚えてしまうんだろうから、難しいだろう。

そして、勉強も普通の子より早く覚えていく。
というより、飲み込みが早く、勉強が楽しそうだった。
ゲームをすると英語でもすぐになんとなく理解して進めてしまう。
ただ、最近は勉強は飽きている。

うさぎとかめの話を娘に聞かせたこともある。

最後は努力したカメさんが勝つから、うさぎさんは寝たら負けるよ、と。

今心配なのは、人の話を聞かないこと。
全く無視している……というか、聞こえていない。
家限定だと良いんだけど。
話も人の間に割って入ってトンチンカンなことを言う。
女の子は言葉が命。
やりとり出来ないってだけでも、輪から外れる。

そして細かなことを覚えているのも心配。
みんなは忘れるからね。
だから、今は家で私と会話を練習してる。

なにより、自分らしくいなさいと伝えている。
誰かに必死に合わせてぐったり疲れるより、自分らしく振る舞って勝手に好きだの嫌いだの言われた方が生きやすいよ、と。
娘はまだまだ辛さの渦中みたいだ。

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